「天下の奇祭」として知られる、愛知県稲沢市の国府宮(こうのみや)はだか祭の神事に、初めて女性が参加する見通しであることがわかりました。
稲沢市の「国府宮はだか祭」は、下帯姿のはだか男たちが激しいもみ合いを繰り広げることで知られています。
神社によりますと、「もみ合い」の前に、はだか男たちが布で包んだ笹を担ぎ境内へ駆け込む「儺追笹奉納(なおいざさほうのう)」の神事に、来年初めて女性が参加する見通しであることがわかりました。
長年の慣習で、原則着衣での奉納が許されておらず、これまで女性は参加できませんでしたが、地元の女性団体から神社に参加を希望する相談があり対応を検討した結果、11月6日に開かれた地元の関係機関でつくる連絡会で「女性の参加」が報告されたということです。
安全を確保するため、女性は服を着た上で、男性とは時間を分けて参加する方針です。
また来年行われる次回のはだか祭では、コロナ禍で始めた人数制限を撤廃することも決めていて、神社は例年通りの1万人が参加し観客は20万人に上ると見込んでいます。
神社は「女性参加の相談があったのも時代の流れであり、コロナ禍前の賑やかさを取り戻したい」とコメントしています。
来年の国府宮はだか祭は、2月22日に開かれます。