沖縄県豊見城市のDMMかりゆし水族館で、10月に生まれたフンボルトペンギンのひな2羽の一般公開が始まっている。黒い産毛に覆われたひなは、展示施設内の巣穴の中で、親ペンギンに見守られながらすくすく成長している。
担当飼育員の山口知大さんによると、10月の13日と15日に卵からふ化した。生まれたときは100㌘ほどだったが、親ペンギンのかみ砕いたえさを食べて順調に成長し、体重は1㌔を超えた。性別はまだ不明。同館では7羽のフンボルトペンギンを飼育しているが、繁殖は初めて。
ひなは生後3カ月ほどで巣穴から出てえさを食べるようになり、約1年で親と同じ大きさになるという。山口さんは「親ペンギンもひなも警戒心が強く、穴に隠れていることが多いがやさしく見守ってほしい」と話した。
沖縄でペンギンを飼育しているのは那覇市松山にあるバーと同水族館の2カ所で、同水族館は「子どもがペンギンを見られるのはかりゆし水族館だけ」とPRしている。