沖縄経済の課題にIT&DXで「解決するヒント」 リゾテックエキスポ 沖縄アリーナで11月9.10日

 沖縄最大のIT・デジタルトランスフォーメーション(DX)展示商談会「リゾテックエキスポ2023」が9、10の両日、沖縄市の沖縄アリーナで開かれる。開催を前に実行委員会の記者会見が6日、県庁であり、稲垣純一委員長(沖縄ITイノベーション戦略センター理事長)は生産性の向上や人手不足などの課題に対し「解決するヒントが出てくると思う」と来場を呼びかけた。

 初の沖縄アリーナでの開催で、過去最多の188の企業・団体が参加。台湾や韓国、ベトナムから10社が出展する。来場者数も最多の1万5千人を見込む。

 チャットGPTなどのAIや無人販売機器、介護支援記録システムなど 、業務の効率化や収益増加につながる新たなIT製品、DXに関するサービスが展示、紹介される。自動運転車の試運転もある。

 各種セミナーでは、DXに取り組む県内企業の事例などを紹介する。

 副委員長の有木真理氏(リクルート販促渉外部長)は「中小個人事業主が、あすから試せる技術がたくさん展示されている」とアピール。特別展示エリアを設けるインフォマート(東京)の事業企画部長、園田林太朗氏は「DXを進めるとどういうことが起きるか、感じてもらいたい」と話した。

 サテライト会場となる最先端技術を使ったサービスを提供するホテル「タップホスピタリティラボ沖縄」(うるま市)や、システム開発のSCSKグループ沖縄センター(浦添市)では、施設見学などが実施される。(政経部・大城大輔)

リゾテックエキスポへの来場を呼びかける実行委員会の稲垣純一委員長(左から3人目)ら=6日、県庁

© 株式会社沖縄タイムス社