マクロ撮影したカビの美しさがSNS上で大きな注目を集めている。
「ケーキに生えたカビ．
マクロ撮影してみたら，妖精の世界のようでした．
かじってみたら苦かったです．」
とカビの写真を紹介したのはニュージーランド在住の高校生で、小さな生物の観察、マクロ撮影、研究に取り組んでいる「ニュージーランドの生き物屋」さん（@Invertebratist）。
白や黒の丸い球状の頭をつけたカビが生い茂る光景はまるでファンタジーの世界の森。カビと聞くと抵抗感があるが、マクロ撮影してみるとここまで美しいとは驚きだ。
今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは
「拡大したらこんなにも不思議で神秘的な世界なんですね。゜
ただ、かじるのはオススメしません😇」
「マクロでみたらエグいのに、ミクロで見たら綺麗なこともあるんだな」
「何も聞かずに見たら綺麗だけど
カビって聞いて見ると吐き気がする
でも写真撮るの上手すぎるっ！」
など数々の驚きの声、称賛の声が寄せられている。
ニュージーランドの生き物屋さんにお話しを聞いた。
ーーこのカビはどのような状況で生えたものでしょうか？
ニュージーランドの生き物屋：冷蔵庫に食べかけのロールケーキが残っていて、それを食べようと取り出したところ一部分に発生していることを視認しました。
興味深い菌類を観察でき嬉しいという喜びが大きかったのですが、ケーキを駄目にされたことによる苛つきも混じり、複雑でした。肉眼でも胞子が入っている子実体の美しさが確認できましたので、撮影を決めました。これがなかなか難しく、60枚ほど違う構図を試したのち投稿した画像に落ち着きました。
ーーこのカビはニュージーランド独特のものでしょうか？
ニュージーランドの生き物屋：例の画像の中には少なくとも黒いものと白いものの2種類のカビが含まれているのですが、私の調べた限りではどちらも日本含めいろいろな場所で発生するカビのようです。ニュージーランド固有の菌類も私は撮影していますので、今後ツイートしていきたいと思っています。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
ニュージーランドの生き物屋：食べ物に発生するカビの撮影に関してはまだ数回目で超初心者なので、このように多数の反響をいただけたことに恐縮しております。一般的に気持ちが悪いとされる生き物でも、よく見ると美しいということを知っていただけたら嬉しく思います。
◇ ◇
カビの美しさ、奥深さはよくわかったが、読者のみなさんはけっしてカビを口にしないでいただきたい。
今回の話題を提供してくれたニュージーランドの生き物屋さんはSNSを中心に日々、ニュージーランドの小さな生き物たちの写真を紹介している。いずれも非常に美しく、興味深いものばかりなので、生き物好き、写真好きの方はぜひチェックしていただきたい。
ニュージーランドの生き物屋さん関連情報
Xアカウント：https://twitter.com/Invertebratist
（よろず～ニュース特約・中将タカノリ）
