元マンUの“王”カントナ 新キャリアはゴッホからインスピレーション 音楽キャリアを開始

フランス代表でマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)の元サッカー選手、エリック・カントナ(57)が、フィンセント・ファン・ゴッホからインスピレーションを得て、新たな音楽キャリアをスタートさせた。

デビューEP『アイル・メイク・マイ・オウン・ヘブン』のリリース後、英国ツアーを終えたばかりのカントナは、あらゆる媒体の象徴的なアーティストから影響を受けていることを明かした。

サッカー選手引退後、俳優として活躍していたカントナはポッドキャスト番組で語った。「僕はゴッホの人生を学んだ。人々がクレイジーだと思う人たちはみんな社会が殺したんだ。彼らは別の世界にいたから」「サッカー選手が俳優になったり、俳優が歌手になったりするには、勇敢でなければならないし、クレイジーでなければならない」「僕は、この素晴らしき世界の大きなサーカスの中でプレーしている」

カントナは、スポーツに打ち込んでいた頃と、思いがけないキャリアの紆余曲折には類似点があると指摘。「常に演技をし、常にプレーしていた。サッカーをプレーし、俳優としてプレーし、今は音楽と言葉でプレーしている」「僕は子供で、ただ人前でプレーしてアドレナリンを感じたいだけなんだ。これが僕の仕事だよ」と続けた。

また、ライブで観衆から繋がりを得ることは、音楽の道に進む大きな動機となっているとし、「最初は、人前でステージに立ちたかったからやったんだ」「(ロックダウン中は)観客のいないサッカーだった。みんな嫌っていたよ。ファンの存在は、僕をさらに高みへと導いてくれる最も重要な部分なんだ」と説明した。

一方、音楽への興味は10代の頃に初めてドアーズを聴いた時に芽生えたというカントナは、父親から芸術的な影響を受けており、こう語った。「父は82歳の画家だ。売りたくないから売らないけど、とてもいい絵描きなんだ」「母は絵も描かないし、音楽も作らないけど、アーティストだよ」「父はいつも僕たちに、『この光を見て。この色を見て』と、世界を観察するような感覚を与えてくれるんだ」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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