2023年F1第21戦サンパウロGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2023年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)の決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ランス・ストロール(アストンマーティン)だ。

■ランス・ストロール(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム)
決勝=5位(71周/71周)

2023年F1第21戦サンパウロGP 3位フェルナンド・アロンソと5位ランス・ストロール(アストンマーティン)

 スタートは2回ともうまく決まらなかった。ホイールスピンが多すぎてトラクションがかからず、グリッドからの蹴り出しが良くなかったんだ。でも、それ以降はペースもすごく良くて、フェラーリよりも、メルセデスよりも速かった。今年初め頃のポジションに戻ったように感じたよ。今日のこの結果から、シーズン終わりの2レースではきっとポイントを争えるという確信を得た。

 最後にチームのみんなに心からの感謝を述べたい。ここ何戦かタフなレースが続いていたけど、この結果によって報われたと思うし、3連戦の遠征を終えて、みんな笑顔で家に帰ることができる。ベガスを楽しみにしているよ!

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=4位(71周/71周)

2023年F1第21戦サンパウロGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)を追うセルジオ・ペレス(レッドブル)

 メルセデスを抜くのに時間がかかり、それによって僕のレースはダメージを受けた。フェルナンドに対して劣勢になってしまったんだ。少しずつギャップを縮めていき、終盤、表彰台にあと一歩というところまで近づいた。

 フェルナンドはよくやったと言わざるを得ない。素晴らしい戦いだったし、本当にフェアなレースをした。ふたりのどちらが表彰台に立っても、ふさわしいと言える。結局、彼がその座をつかんだ。

 チャンスがあったので挑んだけれど、彼はストレートでとても速かった。だから最後の数周、自分が何か違うことができたとは思わない。

 この数戦、ペースは良かったが、それをうまく結果に結びつけることができずにいた。でも、うまくいくのは時間の問題だと考えていた。今回は、選手権を考えると良い週末だったと思う。(ドライバーズランキング)2位確定に近づくことができたからね。さあ、次はベガスだ。

■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム)
決勝=3位(71周/71周)

2023年F1第21戦サンパウロGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が3位

 終盤、30周にもわたってセルジオからのプレッシャーを感じていた。最後から2周目に彼が抜いて行った時、もう表彰台フィニッシュのチャンスはなくなった、と思った。でも、最終ラップのターン1で彼のブレーキングが少し遅かったのを見て、「ターン4で行こう」と自分に言い聞かせたんだ。

 チーム全体にとって素晴らしいリザルトだ。この数戦は少し苦戦してきて、特に最近の2戦は困難だった。だから、この表彰台は、サーキットに来ているスタッフ、シルバーストンのファクトリーで働くスタッフの全員に捧げる。僕たちは常に、最後のラップ、最後のコーナーまで戦い続ける。今日のレースでそれを証明したんだ。

(レース後の会見で語り)とても戦略的なレースでもあった。タイヤをセーブし、バッテリーを常にセーブし、チェコがDRS圏内に入ってきた時に備えた。(自分はDRSを使えなかったが)前を走っているマシンの方が、クリーンエアで走れて、ダウンフォースの面でいいし、タイヤマネジメントにとっても有利だ。僕の後ろを走っている彼は、ターン10、11、12で少し苦しんでいた。終盤の3つのコーナーはオーバーテイクのチャンスにおいて重要な箇所だ。

 この3つのコーナーでは、前を走っているマシンの方がグリップの面で少し有利だった。だから、ここでは絶対にミスをしないように心掛けた。そうでなければ、チェコに近寄られてしまうからだ。ストレートでも、チェコにチャンスを与えないように、エネルギーを使った。さらに、時々ラインを変更した。同じラインで走らないようにしながら、彼のフロントノーズにタービュランスを与えようとしていた。

■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=2位(71周/71周)

2023年F1第21戦サンパウロGP 2位を獲得したランド・ノリス(マクラーレン)

 素晴らしい一日だった。正直言って、これ以上ないほど良い結果だよ。昨日と同様にペースが良かったことが重要だ。最初のスタートはかなりうまくいって、6番手から2番手に上がることができた。

 現時点では、2位は僕たちにとって可能な最大の結果だ。当分その状態が続くと思うけど、このところコンスタントに表彰台に挑戦できているから、それについてはとてもうれしく思う。

 サーキットに来ているスタッフ、ファクトリーで働くスタッフのハードワークのおかげだよ。長くて楽しいトリフルヘッダーの間、全員が頑張ってくれた。

(レース後の会見で語り)スタートして2番手に上がった時、「マックスと良い勝負ができるかも」と思った。最初にチャンスが訪れた時にチャレンジしたけれど、その後、チャンスはなかった。肝心なときにうまく決めることができなかったんだ。とはいえ、上位争いができて、後方に大きなギャップを築くことができたのは、ポジティブな出来事だよ。

 こことメキシコでは苦労すると思っていた。予想よりもずっと良い結果を出せたので、チームにとっても僕にとっても励みになるよ。今の僕たちには苦手なコースはないように思える。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=優勝(71周/71周)

2023年F1第21戦サンパウロGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のシーズン17勝目を祝うチーム

 ブラジルで良い週末を過ごした。素晴らしいレースができたし、全体的に良いペースを保つことができたと思う。今回も、タイヤに厳しいロングスティントを走り、デグラデーションが高かったため、常にタイヤをセーブし続けることが重要だった。

 ランド(・ノリス/マクラーレン)のペースは良くて、1周目にうまく防御しなければならなかったし、その後はギャップを維持することを心掛けなければならなかった。

 最初のスティントで彼はかなり接近してきた。スタートで新しいコンパウンドを利用してプッシュしてきたんだ。でも僕は常に冷静さを保ち、リラックスして、コーナーに入って行った。彼とは素晴らしいバトルができた。

 とても長い3連戦だったので、数日休みをとって、その後ベガスに備える。今の瞬間を楽しんでいるよ。この成功を一年の終わりまで続けていければいいね。

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