「時をかけるな、恋人たち」第5話。今野浩喜と安藤裕子が夫婦役で登場! 切なくて心に響くストーリー展開に注目

フジテレビ系では、本日11月7日に連続ドラマ「時をかけるな、恋人たち」(火曜午後11:00=関西テレビ制作)の第5話が放送。今野浩喜と安藤裕子が演じる夫婦の切ない違法タイムトラベルを描く。

「時をかけるな、恋人たち」は、令和の時代を生きる“つじつま合わせ”が大得意な主人公・常盤廻(吉岡里帆)と、その恋の相手役で未来からやって来たタイムパトロール隊員・井浦翔(永山瑛太)が、タイムパトロール隊のメンバーとして、違法に時をかけてくる恋人たちを取り締まりながら、自らも時空を超えた本気の恋をするタイムパトロール・ラブコメディー。

第5話で廻と翔が取り締まるのは、突然の事故で亡くした妻・美郷(安藤)に会いたい一心で、時をかけて過去にやって来た初老の男性・矢野健也(今野)。美郷はバス事故で亡くなる運命で、悔いのある別れ方をした健也は、一目でもいいから生前の妻に会いたいと言う。しかし、過去に干渉し歴史を変えることはご法度。果たして、廻と翔、そしてパトロール隊員らは、どのようにしてつじつまを合わせるのか?

30年後の未来から、事故が起きる前日の過去に、妻を思ってやってくる違法タイムトラベラーを演じる今野は、「第4話までのことはよく分かりませんが(笑)、おそらくコメディーに振った脚本と演出だったのでしょう。最初の段取りで私とレギュラーの皆さんの演技が全然かみ合わないのをヒシヒシと感じました(笑)。“こいつの芝居、重いなぁ”とか思われてたんじゃないでしょうか」と苦笑。

一方、事故に巻き込まれて命を失う妻に扮(ふん)する安藤は、「監督とお会いした際に『この夫婦は友達みたいにずっと仲がよかったと思うんです』と言われました。いつか心がすれ違うようになってしまっていたかもしれない。だけれど、私が思う美郷は『なんかもう、こうやって言い争うのやめようよ』と言いたかったのかなと。シリアスなけんかはしたくなかったんじゃないかなと。2人で過ごした楽しかった時をちゃんと覚えていた人なんじゃないかなと思います。ちなみに、今野さんはとても大好きな役者さんで、目の前で演技を見られてうれしかったです」と撮影を振り返っている。

第5話の見どころについては「見どころまで考えて演じていないので、ちょっと分からないですが(笑)、私を信用して使ってくださった方々が作った物なので、面白い物になっていると信じてます!」(今野)、「全部! どうでしょう? 今野さんのそんな嫌み言わなくてもというような口のきき方でしょうか?」(安藤)と、それぞれがコメント。

最後に、今野が「視聴者の皆さま。衣装合わせの時にプロデューサーさんからこのドラマ全体における第5話の大事さを真摯(しんし)に伝えられたので、結構大事なところらしいですよ。何度も見てください!」と述べると、安藤も「すてきな作品にお声がけいただいてうれしい限りです。演者皆さんの時代を超えたメークやファッションもかわいらしいです。ぜひご覧ください!」と呼び掛けている。

なお、第5話は、切なくて心に響くストーリー展開で「この回が一番好き」という出演者やスタッフも多いとのこと。パトロール隊長・和井内秀峰役の石田剛太も、第5話が心に響いたと話す。

石田は「心に残るセリフがあるんですけど、特に第5話はいいセリフがいっぱいで。共感という意味でもいいセリフが一番あるんですよね。僕自身はパトロール隊長の和井内役で、別れさせ屋じゃないですけど、違法に時をかけてやってくる恋人たちをはがす仕事をしていますが、第5話は本当に苦しかったです。いろいろと複雑な気持ちが交差して。和井内は気丈に振る舞っているけど、実は妻を亡くした過去を持っている設定なので…。感情を表に出さないように出さないように演じました」と、撮影時の心境を吐露する。

加えて、「今野さんが演じる老人が鬼気迫ってくるような感覚があって、『このドラマ、こんなテイストだったっけ? コメディーじゃなかったっけ?』みたいな。第5話は、(コメディーだと思って)見ていたら不意を突かれると思います。それくらいグッときますし、スタッフさんの間でも第5話が好きだという人が多い。それと、第5話の後半で、伊藤万理華さんが演じる天野りおんがとてもいいことを言ってくれるので注目してください。万理華ファン必見の第5話になると思います」と見どころをアピール。

続けて「やっぱり第5話からは吉岡里帆さんの廻と瑛太さんの翔の恋も加速していって、一旦、第5話で第1章が終了して、ここから第2章が始まるみたいな感じだと思います。第2章が始まる第6話からは、別ストーリーで伏線回収が始まっていきます、みたいな感じで、まず今夜の第5話で前半がエンディングを迎えるので必見ということで、ぜひお楽しみに!」と力を込めている。

第5話。翔に別れを切り出した廻のもとに、会社の後輩・広瀬航(西垣匠)から「常盤さんのことが好きです」とメッセージが届く。広瀬は梓若菜(田中真琴)との婚約を破棄したらしいが、翔への思いに踏ん切りがつかない廻は、その気持ちに応える気になれない。一方、廻との恋を諦めたくない翔も、なんとか2人で生きていく方法を模索する。しかし、もはやその願いがかなうことはないと悟った廻は、翔の言葉に耳を貸そうとしない。廻の任期終了を翌日に控え、パトロール基地には30年後からやって来た初老の男性・健也が連行されてくる。

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