疑惑の判定でニューカッスルに敗れたアーセナル、問題は審判の判定ではなく身近なところに?

写真:アルテタ監督が注目するべきは判定かチームか

アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督は、審判の判定よりも取り組むべき問題が身近にあるかもしれない。イギリスメディア『デイリー・メール』が報じている。

プレミアリーグ第11節のニューカッスル戦では、VARの結果、アントニー・ゴードンの決勝点が認められ、アーセナルは今季リーグ戦初黒星を喫した。アルテタ監督は試合後、怒りをあらわにしながら判定に言及した。アーセナルは、PGMOLに審判の基準を「早急に改善する」よう要求する公式声明を発表し、アルテタ監督を全面的に支持した。しかし、アルテタ監督は判定よりも選手のパフォーマンスを見直すべきかもしれない。

アーセナルはこの試合、ボール支配率は60パーセントと優勢だったが、枠内シュートはたった1本にとどまった。ニューカッスルとの試合のようにチャンスを多く作れない状況では、1人で状況を変えることができるFWが必要だろう。エディー・エンケティアは悪くない選択肢ではあるが、離脱したガブリエウ・ジェズスのような個の能力があるかについては疑問が残る。

次に問題となるのはGKだ。この試合、ダビド・ラヤは後方から巧みにボールを配給した。しかし、ラヤのポジショニングにはしばしば疑問の声が上がっている。ゴードンの得点シーンでは、クロスボールに反応し飛びついたラヤはボールを見失い、その隙にゴールを決められた。昨シーズン、正GKとして貢献したアーロン・ラムズデールに再びゴールマウスを守らせるのだろうか。

そしてマルティン・ウーデゴールの不在を痛感した試合でもあった。ウーデゴールのようにライン間で脅威となる選手は現状いない。ウーデゴール不在の場合に備えて中盤の「プランB」を用意する必要があるだろう。

ニューカッスルとの試合に敗れ、公式戦連敗となったアーセナル。今後の数試合、どのような結果を残すかで、優勝争いに挑めるかどうかが分かるだろう。この敗北は、チームの改善点を示唆しているようだ。

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