DJI、農業ドローン「AGRAS T25」を発売。農地測量もできる高解像度カメラ搭載

日本においては、T50大容量バッテリーを採用し、1フライト2ヘクタールの散布を実現した。現在、日本の水稲防除を担っている産業用無人ヘリコプターに代わる活躍が期待される機体だ。

コンパクトで折りたたみ可能な設計

T25は軽量かつコンパクト、俊敏な飛行操作に柔軟に対応します。折りたたんだ機体は一人でも持ち運びできる。折りたたんだ機体はワンタッチで容易に展開でき、カセット式バッテリーと合わせてスムーズに散布作業が可能だ。

Agras T25は、最大20㎏の積載量を誇り、液体や粒剤の農薬、さらには種子や肥料を効率的に散布することが可能。日本の中小規模の圃場サイズでも使用しやすく、個人使用から請負散布までさまざまなニーズに対応する。

最新の二重反転式アトマイザーを採用し、最大24L/minを吐出能力を有する。液滴は均一かつ微細にコントロールすることができ、水稲をはじめ、露地野菜や果樹など、様々な作物に適切な散布が可能だ。

T25は、高解像度のFPVジンバルカメラにより、上空から高解像度の写真撮影できる。撮影した写真は高性能スマート送信機内でリアルタイムで撮影写真からマップ構築。圃場測量から散布までスムーズな作業が可能だ。さらに複数の農地測量モードで、より効率的に大面積を測量できる。

進化した2つのフェーズドアレイデジタルレーダーシステムにより、機体を中心に全方向の障害物を検知し安全に飛行できる。さらに農業機では初搭載となるデュアルビジョンシステムによる空間把握により障害物を回避しながら安全な飛行ルートを設定する。

T25は、散布作業現場のニーズに応えるため複数の新機能を搭載した。作業エリアの分割機能や散布テンプレートの設定保存機能、マニュアルモードにおいても詳細設定を追加できるようになり、圃場環境により適切な散布モードを選択できる。

T50大容量バッテリーは、D6000i発電機で充電できる。使用したバッテリーは、約20分で充電できるため、スムーズかつ効率的な散布作業サイクルが可能になる。