「オリ姫」が選手を後押し 女性ファン呼ぶオリックス

オリックスの女性向けイベント「オリ姫デー」で、アイドル風に着飾った選手のポスター。左2人目から山崎颯一郎投手、山本由伸投手(球団提供)

 5日に閉幕したプロ野球の日本シリーズで惜しくも敗れたオリックスは今季、レギュラーシーズン主催試合で球団新記録となる約195万人を動員した。パ・リーグ3連覇の戦績はもちろん、「ファン目線で独自のものを」という地道な営業努力が、阪神が圧倒的人気を誇る関西で成果を上げている。

 特に力を入れるのが若い女性ファン獲得だ。2014年から「オリ姫」と称してさまざまなイベントを行ってきたが、今年になって人気が急伸。きっかけは選手がアイドルばりの衣装やメークで撮影した写真を球団の交流サイト(SNS)などにアップしたことだ。

 人気投票では山崎颯一郎投手が1位、山本由伸投手が2位に。好きな有名人などを周囲にアピールしながら応援する「推し活」と呼ばれる動きにも乗った。ファンクラブ会員によるグッズの売り上げは今年、男女比が逆転し、女性が半分以上を占める。企画責任者の後藤俊一広報宣伝部長は「魅力的な選手が多いので、推しの選手を応援することがファンの入り口にもなっている」と話す。

日本シリーズ第6戦で京セラドーム大阪に詰めかけた大勢のオリックスファン=4日

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