安心して南紀白浜を楽しんで 町が観光防災デジタルマップ作成、和歌山

「しらはまこんぱす」の観光マップ(左)と防災マップ

 和歌山県白浜町が、初めて町を訪れた人でも安心して観光を楽しんでもらえるように観光防災デジタルマップ「しらはまこんぱす」を作った。観光情報だけでなく、災害時の避難場所などを示した防災マップも入っている。スマートフォンやパソコンで利用できる。

 スマホなどの画面に映し出された地図上で、現在地を中心に各スポットがピンで表示され、周辺の観光や防災情報を取得できる。IT企業「ウフル」(東京都)のデジタルマップ「elcompath(エルコンパス)」を活用している。

 平時は観光マップとして活用できる。白良浜、円月島などの観光名所や温泉、足湯施設、公衆トイレなどが表示される。

 歴史ある白浜の魅力を未来へつなげることを目的に、大正時代から残る古い写真もデジタル化して掲載。当時の写真を通じて、白浜の文化や歴史を感じ取ることができる。

 防災マップに切り替えると、現在地とともに避難場所の位置やハザードマップが表示される。初めて町を訪れた人でも、災害が発生した時に素早く避難行動を取ることができる。

 町は、町ホームページでマップを周知している。今後、空港や駅など人の往来が多い場所や町内のホテル、事業所に2次元コードを表示する。町内のイベントでも紹介する。

 町総務課は「今回リリースしたものをさらにバージョンアップし、観光客の求める情報を追加していきたい。気軽に使ってもらえるツールになれば」と話している。

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