島しょ国首脳会議始まる 処理水放出、対中安保が焦点

 【シドニー共同】オセアニアの地域機構、太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議が6日(日本時間7日)、クック諸島で始まった。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出や、島しょ国に安全保障協定の締結を呼びかける中国への対応が焦点。10日には域外国対話があり、堀井巌外務副大臣が参加する方向だ。

 処理水放出について加盟国の賛否は割れており、フォーラムは統一見解を出せずにいる。

 クック諸島出身のプナ事務局長は8月の放出開始直後「(日本の)主権の範囲内と言わなければならない」と述べ、厳格なモニタリングを条件に容認する姿勢を示した。一方、中国と関係を深めるソロモン諸島は強く反対している。

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