泉房穂氏、大阪万博の「350億円リング」建設強行に苦言「世界最大級の無駄遣い」「今すぐやめるべき」

兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏が7日、X(旧ツイッター)を更新。経団連の十倉雅和会長が6日の定例会見で、会場建設費の倍増が社会問題化している大阪・関西万博について、会場中心部をリング状に取り囲む世界最大級の木造建築物「リング」(大屋根)の建設に意欲を示したことに対し、「世界最大級の無駄遣い」と苦言を呈した。

十倉氏は当初の2倍近くとなる最大2350億円まで膨らんだ大阪・関西万博の会場建設費に対して「やむを得ない増額」とし、建設費が約350億円とされる「リング」については「連携」を示す意味があるとして「ぜひやりたい」と強調した。

このリングは会場建設の費用全体が膨らんだ一因として指摘されている。既に6月末から建設を開始し、2025年2月ごろの完成を目指しているが、万博閉幕後には解体され、木材を民間に売却する方針だという。

経団連会長の発言に対し、泉氏は「350億円もかけて『リング』(大屋根)をつくりたいのなら、経団連でその全額を負担していただきたい」と指摘。さらに、「万博閉会後にすぐ解体するだけのものに350億円も注ぎ込むなんて、〝世界最大級〟の無駄遣いだ。〝世界最大級〟の愚かな政治でもある。『リング』の建設は、今すぐやめるべきだ」と訴えた。

泉氏の投稿に対し、フォロワーからは「経団連のひとは、カネのなる木があると思っているのでしょうか」「リング見たさに万博行かねーだろ」「その大金を必要としている、国民の方々に使ってあげてほしい」「350億あったはずの予算が中抜き中抜き中抜きされて、玄孫請けくらいの企業がギリギリの低予算で5億円くらいのリングを適当に作らされる未来しか見えない」といった意見が続いた。

(よろず~ニュース編集部)

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