「コウノトリに違いない!」 目撃情報が番組に寄せられた 専門家に映像を見てもらうと…本物だった

幸せを運ぶといわれるコウノトリ。

国の特別天然記念物に指定されている珍しい鳥ですが、愛知県安城市で10月、よく似た白い鳥が目撃されました…果たして「本物」だったのでしょうか?

くちばしをパクパクと動かし、何かを食べながらゆったりと歩く大きな鳥。

これは10月、愛知県安城市内で撮影された動画です。

(撮影した男性)
「ふっと見たら田んぼの中を左から右へトコトコ歩く大きな鳥がいた。見た瞬間コウノトリだって」

実は安城市内では10月から、コウノトリらしき鳥がたびたび目撃されていて、「チャント!」にも動画が寄せられていました。

撮影した男性もコウノトリに関する情報をもとに、「この鳥はコウノトリに違いない」と確信したそうですが。

(撮影した男性)
「向こうが近づいてきた。最初は遠くにいたんですが、目の前に来てくれて。人慣れしているから『どこかで飼育されていたのかな』と知人と話した」

国の特別天然記念物に指定され、「幸せを運ぶ」ともいわれているコウノトリ。

つがいのコウノトリが飼育されている豊橋市の「のんほいパーク」で、見分けるポイントを聞いてみると…

(豊橋総合動植物公園 吉川雅己さん)
「大型の鳥、くちばしが黒くて、足が暗赤色、暗い赤い色をしているのが特徴」

果たして、安城市で見つかった鳥はコウノトリなんでしょうか…動画を確認してもらうと。

(吉川さん)
「そうですね、コウノトリで間違いないと思います。野生復帰の取り組みで放鳥されたコウノトリ」

日本のコウノトリはおよそ50年前に絶滅して以降、兵庫県などがロシアから贈られたコウノトリを繁殖させ野生に放つ取り組みを進めていて、今では国内で400羽ほどが生息していると言われています。

今回の2羽も足に識別用のリングがついていることから、放たれたコウノトリと見られます。

(吉川さん)
「一度は国内で絶滅した鳥が身近に野生で見られるようになってきたのは素晴らしい。取り組みの成果」

幸せを運ぶコウノトリ。次はどこに向かって飛び立ったのでしょうか。

© CBCテレビ