高松市の中央公園リニューアルへ基本設計のイメージ案公開 今ある樹木を生かして公園の魅力向上へ

高松市の中央公園のリニューアルに向けた検討委員会が開かれ、基本設計のイメージ案が示されました。

(検討委員会事務局[高松市])
「こちら(案1)は日常の休憩機能。子どもとの遊び場、樹木の保全、既存施設の活用を重視した案。右側案2は、大規模イベントとか災害時対応、開放感や見晴らしを重要視した案です」

1986年に整備された中央公園は、施設の老朽化で管理費が増えていることなどを受け、市がリニューアルに向けて検討を進めています。

10月25日

この再整備を巡っては、市民団体が大規模な樹木の伐採をしないよう、陳情書と2500人を超える署名を市に提出しています。

7日の検討委員会では、市の担当者が樹木の専門家が行った調査結果を報告しました。

(検討委員会事務局[高松市])
「中央公園の樹木は、全体的に過密状態となっていて、育成環境の悪化がみられる」

調査によると、公園の木1406本のうち12.5%が状態が良くないまたは枯れている状態でした。市が示した基本設計の考え方では、密集したり倒れたりしている木、風通しや見通しの悪い木を撤去することで、今ある樹木を生かして公園の魅力を上げるとしています。

(中央公園再整備検討委員会[香川大学 経済学部教授]/西成典久 委員長)
「大規模伐採はしないということで、樹木をむしろ保全しつつ、(樹木を)生かして、中央公園の在り方を考えていくという方針が示せたのではないかなと」

検討委員会は2024年4月までにあと2回開かれ、基本設計案を取りまとめます。そして、2025年度の工事開始を目指します。

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