「建部井堰」(岡山市)が「世界かんがい施設遺産」に選ばれる/県内では「倉安川百間川かんがい排水施設群」に次ぎ2例目【岡山市】

岡山市北区建部町地区の旭川に設けられている「建部井堰」が、歴史的価値のある農業用水利施設を登録する「世界かんがい施設遺産」に選ばれました。県内からの登録は2例目です。
建部井堰は全長650メートル。現存する日本最大の農業用石造り取水堰で、江戸時代の1721年には存在が確認されています。現在も建部平野の水田およそ100ヘクタールを潤す役割を担っており、築造当時のままと考えられる状態で保全されてきたことが高く評価されました。
世界かんがい施設遺産は、かんがい農業の発展に貢献し、技術的に優れた水路や堰、ため池などの保存を目的に国際かんがい排水委員会が登録しています。
県内からは2019年の岡山市の「倉安川百間川かんがい排水施設群」に続き2例目。市は今回の登録を受け、建部井堰の卓越した技術や役割を広く伝え、建部地域の活性化につなげたいとしています。

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