小学生姉弟がそろって暗算検定の最高位・十段に合格! 2人の強みは「お互いがライバル」 香川【こどもミライパーク】

そろばんや計算機を使わずに複雑な計算を頭の中で瞬時に行う「暗算」。香川県三豊市のそろばん教室には暗算の検定試験で最高位・十段に揃って合格した小学生の姉弟がいるんです。

三豊市豊中町にある「みとよそろばん教室」。5桁×5桁の掛け算を次々と解いているのは、多度津町の四箇小学校5年生の林果永(かんな)さんと、弟で3年生の來永(らいと)さんです。

來永さんは2023年5月、果永さんは9月に全国珠算教育連盟が主催する暗算検定試験で、最高位の十段に合格しました。

教室によると、香川県で十段の合格者はこれまでにわずか13人という難関。來永さんは県内の最年少合格記録を2年以上更新しました。

その計算力はどうやって鍛えているのか? 教室で行っているのはプリントでの計算だけではありません。

(記者リポート)
「紙に書かれた数字が見えないほどの速さで次々に計算していきます」

伝票をめくって、書かれてた数字を足していく「伝票算」に、先生が数字を読み上げ計算する「読み上げ算」。

さらに3秒ほどの間に画面に出てくる3桁の数字15個を足す「フラッシュ暗算」です。

(林 果永さん)
「頭と指の下でそろばんを作って、答えを正確に合わせるようにしてます(Q.数字は見えているの?)集中できてなかったら見えないし、頑張ったら 見えるときもある」

(林 來永さん)
「そろばんしているときは集中してるから、もし話しかけられても気づかなそうです」

実は2人がそろばん教室に通い始めたのは約2年半前。姉の果永さんがやっているのが楽しそうに見え、來永さんも始めたそうです。

2人は教室での週3回、2時間の授業に加え、オンラインの授業や日曜・祝日の特別練習、家でも毎日練習しています。

(同じ教室に通う中学生)
「めちゃくちゃ宿題のプリント持って帰ってやってたり、本当に尊敬しかないです」

そんな2人の強みはなんといっても「姉弟」で取り組んでいること。

(林 來永くん)
「お姉ちゃんに勝ちたいというか、負けたくないという感じがあります」

(林 果永さん)
「お互いがライバルみたいに思えてきてすごくうれしい。得意な見取り算は絶対に負けたくない」

(みとよそろばん教室/壷井英貴 先生)
「短期間で十段取るっていうことはそう簡単にできることではないですし、その練習に取り組む姿勢というか、努力がすごいですよね。やっぱり姉弟で刺激しあってここまで上手になったっていうことが一番の強みかなと思っています」

教室ではそろばんでの計算に慣れた後、頭の中でそろばんをイメージする暗算にも取り組みます。

暗算検定では最高位に達した2人ですが、種目が多く、より難易度が高い「珠算検定」にも挑戦しています。

(林 來永くん)
「次の目標は『そろばん十段』です」

(林 果永さん)
「そろばんはまず十段取ることで、暗算は十段より上のことがどんどんできるようになりたいです」

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