暦の上で冬の始まりとされる「立冬」を翌日に控えた7日、栃木県内は平年よりも気温が上昇し、県内全14観測地点のうち9地点で最高気温が20度を上回った。
宇都宮地方気象台によると、南からの暖かい空気が流れ込んだ影響で気温が上がり、最高気温は小山で10月上旬並みの22.9度を観測。那須烏山で22.5度、佐野22.4度、真岡22.2度と続いた。宇都宮は21.4度だった。
朝の雨が上がって晴れ間がのぞき始めた昼過ぎ、宇都宮市中心部ではスーツの上着を手にして歩く人らの姿が見られた。
県中央公園では半袖姿でウオーキングする人も。家族と七五三の記念撮影に訪れたという同市宝木町2丁目、伊澤由翔(いざわゆいと)ちゃん(4)は「寒くなくて、ちょうどいい」と落ち葉を拾いながら笑顔を見せた。
県内は立冬の8日を境に、気温が徐々に平年並みになる見込みという。同日の日中の最高気温は宇都宮21度、大田原20度の予報となっている。