英国王が議会施政方針演説 即位後初、エリザベス女王継承

7日、英議会で政府の施政方針演説を読み上げるチャールズ国王(左)=ロンドン(ゲッティ=共同)

 【ロンドン共同】英国のチャールズ国王が7日、即位後初めて英議会開会日に政府の施政方針演説を読み上げた。エリザベス女王が昨年9月に96歳で死去するまで長年務めてきた役目を引き継ぎ、新たな会期のスタートを告げた。

 立憲君主制の英国では16世紀ごろから、政府が用意した演説内容を君主が読み上げている。エリザベス女王は約70年7カ月の在位期間で3回のみ欠席。昨年5月に医師と相談した上で見送った際は、当時皇太子のチャールズ国王が代読した。

 チャールズ国王は「この国を良くしていくために、先を見据えた判断を優先させていく」と述べた。次期総選挙前の最後の施政方針演説になるとみられる。

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