銀河や星雲、細部まで描き出す 欧州のユークリッド宇宙望遠鏡

ユークリッド宇宙望遠鏡で撮影した渦巻き銀河IC342(ESA提供・共同)

 【ワシントン共同】欧州宇宙機関(ESA)は7日、今年7月に打ち上げたユークリッド宇宙望遠鏡で撮影したカラー画像を初めて公開した。地球から2億4千万光年離れたペルセウス座銀河団や、渦巻き銀河、星雲などを、これまで見ることができなかった細部まで描き出した。機器の最終調整を経て、来年前半に本格的な観測を始める。

 ユークリッドは地球から150万キロ離れた宇宙空間から、可視光と赤外線で観測を行う望遠鏡。100億光年先まで広がる数十億個の銀河の形や距離、動きを約6年かけて調べ、立体地図を作って宇宙の進化過程を明らかにする。撮影は9~10月に実施した。

ユークリッド宇宙望遠鏡で撮影したオリオン座の馬頭星雲(ESAなど提供・共同)

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