16歳から25歳で「年齢別、いま最もスゴイ超高額選手」

近年は若手選手の台頭が早くなっており、10代でも世界屈指のスターが数多く生まれている。

今回は『GMS』から「各年齢で最も価値が高い選手」をご紹介する。市場価値のデータは『Transfermarkt』からだ。

16歳:ラミン・ヤマル

現所属:バルセロナ

市場価値:5000万ユーロ(およそ80.52億円)

バルセロナ出身のラミン・ヤマルは、ここ数年で最もエキサイティングなラ・マシア出身の選手だ。車もまだ運転できないのに、そのピッチ上でのドライビングは凄まじい。満員のカンプ・ノウを魅了するようなスラロームで相手選手を翻弄し、スペイン代表にもデビューした。

7月に誕生日を迎えたばかりの彼に『Transfermarkt』は5000万ユーロの価格をつけているが、もし彼を獲得しようとしたらそのような値段ではすまないだろう。バルセロナのユニフォームを着た偉大な選手たちの足跡をたどる準備はできている。

17歳:ウォーレン・ザイール=エメリ

現所属:PSG

市場価値:5000万ユーロ(およそ80.52億円)

ラミン・ヤマルと同じ強烈な価値を持つことになったパリ・サンジェルマンの新星ボランチ。今夏のプレシーズンツアーではマルコ・ヴェッラッティらが不在の中で中心的な存在となり、そのままルイス・エンリケ監督の信頼を勝ち取りレギュラーに定着した。

パリ・サンジェルマンのなかでは17歳ながらすでに40試合以上でプレーし、ヴィティーニャやファビアン・ルイスなどと全く遜色のないパフォーマンスで衝撃を与えている。これは彼にとって成長のきっかけになっているようだ。

18歳:マティス・テル

現所属:バイエルン

市場価値:5000万ユーロ(およそ80.52億円)

ザイール=エメリに続くフランス人の天才。昨季17歳のテルがバイエルンに加入したことには多くのファンが驚いたし、実績のない彼に2850万ユーロもの移籍金を支払ったこともビックリだった。ただ、それは間違いなく「良いビジネス」であった。

レヴァンドフスキが退団した後のチームで出番を獲得すると、その年齢を感じさせないような成熟ぶりでバイエルンの戦力になった。そしてハリー・ケインから学ぶチャンスを得た今季、今後数年間の礎になるような時間を過ごしている。

19歳:ガビ

現所属:バルセロナ

市場価値:9000万ユーロ(およそ144.93億円)

そしてラミン・ヤマルの前にラ・マシアから生まれた伝説の始まりは、間違いなくガビである。彼は19歳ながらもすでにバルセロナでもスペイン代表でも中心的な存在に据えられており、その期待に難なく応えている。

数多くの出場試合で活躍を見せており、チャビ・エルナンデス監督も絶大な信頼を置く。その先に続いている輝かしいキャリアを見届けたいというのは、バルセロナのサポーターすべてが思っていることだろう。

20歳:ジュード・ベリンガム

現所属:レアル・マドリー

市場価値:1億5000万ユーロ(およそ241.55億円)

バーミンガム・シティが輩出した天才アタッカー。イングランド2部で16歳にしてレギュラーに定着し、国内ではなくドイツ・ブンデスリーガでのキャリアを選択。ボルシア・ドルトムントで世界的なヤングスターに成長した。

そして今季は1億ユーロ以上の価格でレアル・マドリーへと移籍。そのプレッシャーをも全く感じさせないような活躍を見せており、スペインの最高峰の舞台でも試合を常に支配し続けている。

21歳:モイセス・カイセド

現所属:チェルシー

市場価値:9000万ユーロ(およそ144.93億円)

2021年にエクアドルの名門インデペンディエンテ・デル・バジェからブライトンへと移籍してきたモイセス・カイセド。イングランド・プレミアリーグで屈指の守備的MFとして名を上げ、さらに2022年のワールドカップで価値を急上昇させた。

リヴァプールとの競争の末にチェルシーへと移籍し、その価格は1億1500万ポンドに至った。まだクラブを浮上させられるほどの影響力を見せられてはいないが、時間の問題であろう。

22歳:ブカヨ・サカ

現所属:アーセナル

市場価値:1億2000万ユーロ(およそ193.24億円)

7歳でアーセナルのアカデミーに加入した後、すくすくと育って17歳でプロデビュー。攻撃的なポジションだけではなくサイドバックでも出場を重ね、19歳でシーズンの最優秀選手に選ばれた。

それ以来彼はアーセナルのリーダーの一人になり、イングランド代表でも中心的な存在に。まだ22歳であるということが信じられないほどだ。

23歳:アーリング・ハーランド

現所属:マンチェスター・シティ

市場価値:1億8000万ユーロ(およそ289.85億円)

2023年のバロンドール投票で2位になったアーリング・ハーランド。それは驚くべきことではなく、マンチェスター・シティでは全公式戦で52ゴールを決め、クラブを三冠に導いた。

しかもすでに今季も試合数を超えるゴール数を叩き出しており、その爆発力と一貫性は圧倒的なものだ。シティは彼を買うときに5150万ポンドしか支払っていないというのも驚異的である。

24歳:キリアン・エムバペ

現所属:PSG

市場価値:1億8000万ユーロ(およそ289.85億円)

18歳でワールドカップ2018を優勝し、その4年後にはワールドカップ決勝でハットトリックを決めた世界2人目の選手になったキリアン・エムバペ。アーリング・ハーランドと並び、世界で最も価値が高い選手である。

チャンピオンズリーグとバロンドールをまだ欠いているというのは不思議なことであるが、それも時間の問題だろう。レアル・マドリーに行けばすぐに…。

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25歳:フェデリコ・バルベルデ

現所属:レアル・マドリー

市場価値:1億ユーロ(およそ161.03億円)

ベリンガムが凄まじい勢いで知名度を高めている状況であるが、レアル・マドリーの中盤は本当に楽しみなメンバーが揃う。エドゥアルド・カマヴィンガ、オレリアン・チュアメニ、そしてこのフェデリコ・バルベルデである。

巨額の移籍金が動いたことはなく、華々しいプレースタイルでもないが、そのスキルと粘り強さの組み合わせはまさにオールラウンダー。確実な地位を確立している。

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