武士団に食のエール 田鶴浜住民が手料理

住民から料理を受け取る武士団の選手=七尾市田鶴浜地区コミュニティセンター

 バスケットボール男子B3・金沢武士団(サムライズ)が練習拠点とする七尾市田鶴浜町の住民は7日、不振が続くチームを元気づけようと、同市田鶴浜地区コミュニティーセンターに選手たちを招いて激励会を開いた。今季はここまで10戦して1勝しか挙げておらず、直近は7連敗中。選手は住民の手料理を味わいながら地元の後押しに感謝し、今後の巻き返しを誓った。

  ●「地域の思い背負って一丸で」

 激励会は田鶴浜スポーツクラブが企画し、住民10人が昼食を手作りした。地元野菜をふんだんに使った豚汁に加え、同市中島町産の新米や、能登島で取れたリンゴなどが食卓に並び、練習を終えた選手やスタッフ約20人が舌鼓を打った。

 武士団は昨年、拠点を七尾市に移し、田鶴浜体育館で練習を続けている。住民はこれまでも、たびたび野菜を届けたり、選手に声をかけたりするなどしてチームとの親交を深めてきた。

 武士団によると、選手は自炊が基本で、簡単な食事で済ませてしまうこともしばしばある。このため、田鶴浜スポーツクラブの柘植英一会長(66)は「たっぷり栄養をつけて頑張ってほしい」と今後の奮闘に期待した。

 地元住民の温かなもてなしに対し、主将を務める金久保翔選手は「選手全員での食事は信頼関係を深める上でも大事なので、とても感謝している」と語った。

 B3は各チームが52試合を戦い、武士団は現在、最下位となっている。金久保選手とともに主将を務める田中翔大選手は「地域のみなさんの思いを背負って、チーム一丸で戦いたい」と意気込んだ。

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