ガルナチョがFAからの処分回避…同僚オナナに関するSNS投稿が物議もお咎めなし

同僚オナナの擁護もあって処分回避のガルナチョ[写真:Getty Images]

同僚GKに対するSNSの投稿が物議を醸したマンチェスター・ユナイテッドのアルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョだが、イングランドサッカー協会(FA)からの処分を回避した。『ESPN』が伝えている。

ガルナチョは先月24日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のコペンハーゲン戦後、自身の公式X(旧ツイッター)において後半ラストプレーでの価千金のPKストップを見せたカメルーン代表GKアンドレ・オナナを称える意図で2匹のゴリラの絵文字のみの投稿を行った。

その投稿はすぐ削除されたが、FAは当該投稿が人種差別行為にあたる可能性があるとして調査を開始していた。

当該投稿に関してはオナナが自身のインスタグラムを通じ、「僕が何に腹を立てるべきかは周りに決められるものではない。僕はガルナチョが表したものをしっかりと認識している。力と強さだ。この問題はこれ以上、進めるべきものではない」と、同僚の意図をくみ取ると共に擁護の姿勢を示した。

ただ、FAは過去に今回と似たケースにおいてマンチェスター・シティMFベルナルド・シウバや元ユナイテッドFWエディンソン・カバーニのSNS投稿に対して処分を科していた。

それだけに依然として処分の可能性が取り沙汰されたが、FAは当該投稿を調査し、ガルナチョ本人に聴取を行った結果、いかなる処分も科さないことを決定した。

FAの広報担当は今回の対応を以下のように説明している。

「我々はアレハンドロ・ガルナチョのソーシャルメディアへの最近の投稿に関連した捜査を終了した。捜査の一環として同選手に所見を求めたところ、2匹のゴリラの絵文字の使用はチームメイトの強さとパワーを強調するためだったと説明した」

「とりわけ、アンドレ・オナナとハリー・マグワイアは、マンチェスター・ユナイテッドのFCコペンハーゲン戦での勝利で極めて重要な役割を果たした後、そのように語っていた」

「我々はアレハンドロ・ガルナチョの説明とその内容に満足しているため、今回は懲戒手続きを行わない予定だ」

「しかし、我々は選手に対し、ソーシャルメディアへの投稿や、特にさまざまな解釈が可能な絵文字の使用に関する責任を思い出させた」

「我々はまた、キック・イット・アウトおよびPFAと連携して、絵文字や同様の形式のメッセージングの使用、およびそれらについて提供できる教育に関するその他の潜在的な問題について話し合うつもりだ」

© 株式会社シーソーゲーム