「クマ外傷」首より上に被害集中 秋田赤十字病院・渡邊医師に聞く

 秋田県内で、クマによる人身被害が後を絶たない。クマに襲われると顔や頭に重篤な損傷を受けることが多く、傷やしびれなどが残るケースもある。日々、治療に当たる秋田市の秋田赤十字病院形成外科・渡邊理子(あやこ)部長に「クマ外傷」(クマによる外傷)の実態を聞いた。
(デジタル編集部・喜田良直)

 同病院によると、2009年から23年10月末までの間に、クマ外傷で入院した患者は計31人。例年1~2人程度だが、今年は6月1人、10月6人の計7人と急増している。受傷部位の8割は頭頸部(けいぶ)や顔面で、首より上に集中しているという。

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