西日本軟式野球選手権 十八親和銀行、長崎県勢初優勝 決勝は9回逆転勝ち

県勢初優勝を飾った十八親和銀行

 軟式野球の第27回西日本選手権は4~6日、山口県宇部市のユーピーアールスタジアムなどで行われ、長崎県代表の十八親和銀行が決勝で佐川印刷(京都)に4-1で逆転勝ちし、県勢初優勝を飾った。
 近畿以西23府県の代表27チームが出場。トーナメントで競った。
 昨年4強の十八親和銀行は1回戦で鳥越、森内の投手二枚看板が継投して大和ガス(奈良)を完封。2回戦は森内が1失点、準々決勝は鳥越が無失点でそれぞれ完投するなど、守備で崩れずに4強入りした。
 2日連続ダブルヘッダーとなった準決勝と決勝は打線が奮起。準決勝は青樹会(滋賀)に4点を先行されたものの、五回に一挙7点を挙げた。先頭八戸が左前打、続く北田が左越え2ランを放った後も快音は止まらず、この回だけで8安打。鮮やかに逆転し、再び打席が回った八戸の中越え2点三塁打で突き放した。
 決勝は八回まで散発3安打に抑えられ、0-1で迎えた九回の土壇場に逆転。高坂の右中間三塁打などで2死満塁とし、八戸の左中間3点二塁打と北田の右前適時打で試合をひっくり返した。
 普段は行員として業務に励み、平日夜と土日の週5日の地道な練習を重ねて結果を出したチーム。選手兼監督の北田は「全員の頑張りに尽きる。いろんな経験を重ねた上で、腹をくくってチャレンジし、よく体現してくれた。OBの方々もすごくサポートをしてくれて感謝」と劇的な初Vを喜んでいた。

© 株式会社長崎新聞社