カッコよさとカワイさを堪能できるMMORPG!「KARIZ - カリツの伝説 -」先行プレイレビュー

スマートフォン/PC向けの冒険MMORPG「KARIZ - カリツの伝説 -」を先行プレイレビュー。カワイイが詰まった世界観や竜とのバトル、収集、そしてライドなど、本作の魅力を紹介する。

「KARIZ - カリツの伝説 -」は、ZlongameとGameTreeからスマートフォン/PC向けにリリース予定の冒険MMORPG。様々な名作ゲームで楽曲を手掛けてきた伊藤賢治氏が音楽を担当、また福原遥さんが公式アンバサダーを担当するなど、話題を集めているタイトルだ。今回は、そんな本作をリリースにさきがけプレイする機会に恵まれたので、先行プレイで分かった本作の魅力について、詳しくお届けしたい。

■人と竜がともに住まう世界を舞台にした冒険MMORPG

本作の舞台となるのは、人と竜が住まう魔法の王国「アルカディア」。この世界にはごくあたりまえに竜が存在する世界だ。今では人間と竜が仲間として絆を育んでいるが、かつては悪しき竜が人間の生活を脅かすこともあった。そんな「アルカディア」でプレイヤーは、竜とともにモンスターを狩る「狩竜士(かりゅうど)」として生きることになる。

ゲームを開始すると、まずは自分のキャラクターを作ることになる。ゲーム開始時に選べる職業は、メイジ、踊り子、ランサー、アーチャーという4つ。メイジは、対多数への攻撃を得意とするアタッカー役。踊り子は、バフや回復を得意とするサポート系。そしてランサーは、剣と盾の切り替えが可能な職業。剣を使えばアタッカー、盾を使えば防御重視のタンク役…といった具合に、立ち回りの切り替えが可能な職業だ。そしてアーチャーは、素早い移動と遠距離攻撃を得意とする職業。ちなみに筆者は接近攻撃系のキャラクターが好みなので、ランサーをチョイスした。

キャラクターを作成すると、早速ゲームスタート。主人公=プレイヤーは狩竜士の仕事としてモンスターと戦う中で、古代の遺物である「アーク」を発見。「アーク」の中に入っていた少女・ティアとの出会いにより、主人公=プレイヤーは人間と竜をめぐる戦いへと巻き込まれていく…。

基本的なゲームの流れは、一般的なスマートフォン向けMMORPGのシステムを踏襲している。NPCなどからクエストを受注し、目的地へ行って条件を達成するとストーリーが進んでいく…というスタイルだ。自動シナリオ進行システムも搭載しており、画面内のクエストボタンをタップすれば、自動的にクエストを受注、目的地へ移動してくれる。

一方で、ストーリーそのものはいかにもMMORPG的な、いわゆる「お使いクエスト」的なものではない。ドラマティックなイベントが用意されたストーリーになっており、NPCも冒険に同行してくれる。このため、メインストーリーのプレイ感はソロ向けのRPGのプレイ感に近い。

モンスターとのバトルは、スキル攻撃、回避といったアクションを主体にした3Dアクションバトル。敵の攻撃予測表示を見てキッチリ回避し、敵の隙に対してこちらのスキル攻撃を叩き込んでいく…というものだ。操作に対するレスポンスがよく、キビキビ動いてくれるので爽快感が強い。

ちなみにゲームが進むと、オートバトル機能もアンロックされる。このため、強敵の出現しないクエストであれば、見ているだけでクリアすることも可能。ただしオートバトル機能は回避アクションを行ってくれないので、強敵が登場するクエストだと、さすがに見ているだけというわけにはいかないだろう。

では強敵相手には手動操作が必須か…というと、そんなこともない。本作のオートバトル機能は、手動操作による介入が可能になっている。オートバトル機能使用中であっても、プレイヤーの操作が優先されるのだ。なので、回避と移動による有利な位置取りだけ手動で行い、攻撃はオートバトル機能にお任せ…というプレイスタイルが可能。これがお手軽ながら「自分で操作している感」や爽快感といったアクションの醍醐味も味わえるものになっており、オススメの操作方法だ。

こうした基本システムの上に用意された本作ならではの魅力が、竜とのバトルやライド、ルーンといった要素だろう。バトルについては、巨大な竜を相手にするスリルが魅力的だ。既に触れた通り、オートバトル機能を使っていても回避は手動で行わなければならない。このため、竜の攻撃を回避する際には、強いスリルを味わうことができる。

一方、竜の巨大さをスリルではなく爽快感として感じられるのが、ライドだろう。竜の背に乗り、ともに敵と戦うことができるという要素だ。巨大な上に強力なブレス攻撃を使い、ガンガン敵を薙ぎ払っていくのがめちゃくちゃ気持ちイイ。

そして最後のルーンは、竜やモンスターのルーンを装備できるという要素。ルーンはガチャで手に入れることもできるのだが、クエストを通じて獲得していくことができる。つまり、倒した竜やモンスターを、ルーンとして装備できるのだ。筆者はこの、一度刃を交えた相手が装備になるというシチュエーションがたまらなく好きだ。苦戦したあの強敵が装備できちゃう…という点にワクワクする。しかもビジュアル的にもカッコいいので、コレクション欲が大いに刺激されてしまった。

■「萌え」と「モフ」!カワイイが詰まった世界観

人と竜をめぐるストーリーや、竜とともに戦う狩竜士という職業、かつての敵を装備可能なルーン…。本作の要素は、いずれもファンタジー的なカッコよさを持っている。だがその一方で本作の世界観は、カワイイ!

カワイイという言葉には、2通りの方向性がある。ひとつは、「萌えキャラクター」や「美少女キャラクター」的な方向。もうひとつは、ゆるキャラだとか、モフモフした動物キャラクター的な方向だ。つまり、「萌え」と「モフ」。そして本作はこの2つの方向性を両方満たしている。

まず本作のキャラクターは「萌え」という意味でカワイイ。主人公にとって運命の女性となる「ティア」や、ストーリー的にもう一人の主人公といってもいい「イヴリン」はビジュアル的にも性格的にもカワイく、「萌え」を堪能させてくれる。

一方で、ディフォルメタッチで描かれた3Dビジュアルには、「モフ」的なカワイさが満載だ。特に、「アルカディア」に住む種族「ポックル」は、マスコット的なカワイさ。ビジュアル的にかわいいだけでなく、機械音声のような声も、「何を言っているのかわかりにくいけど、とにかくがんばって話している」という感じが伝わってきて、健気なカワイさを生み出していると感じた。

この「ポックル」、なんとNPCとして一緒に戦ってくれる!そしてNPCとして一緒に行動している時のアニメーションが、またカワイイ。ぴょこぴょことせわしなく動く感じが、やはり「とにかくがんばっている」という感じがあってカワイらしいのだ。

また「ポックル」以外にも、ライドできる犬や猫といったキャラクターがカワイイ。ディフォルメタッチなので丸っこく、ポテポテと走る様子を見ていると思い切りモフモフしたくなってしまう。まさしく「モフ」!「モフ」の化身といえるカワイらしさだ。

ファンタジー的なカッコよさを、「萌え」と「モフ」という2つの「カワイイ」でまとめあげた本作の世界観は、老若男女誰もが親しめるものになっていると感じた。メインストーリーについてはソロ向けRPGのような感覚でプレイできるので、RPG好きであれば確実に楽しめる一作だろう。また、共闘バトルやギルドといったマルチプレイでの楽しさもしっかり持っているので、MMORPGとしてガッツリ楽しみたいという人にもオススメの一作だ。そして最終的に何よりオススメしたいのが、「モフモフ」好き。「ポックル」やライド可能な犬や猫といったキャラクターを見て、是非癒されてほしい。

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