阪神の日本一に「8回から泣いてた」 幸せいっぱい勝みなみは“最終戦”も楽しむ

“日本一”の余韻に浸りながらフロリダ初上陸(撮影/村上航)

◇米国女子◇アニカ driven by ゲインブリッジ at ペリカン 事前(7日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6349yd(パー70)

前週日本で4日間を戦い、息つく暇もなく米国東部のフロリダ州まで長距離移動。タフなスケジュールにも勝みなみは幸せいっぱいだ。

「それはもう、いい気分です。自分が優勝したわけじゃないのに、自分が優勝したかのようにうれしかった」。38年ぶりの日本一を成し遂げたプロ野球・阪神タイガースについて話すだけで、ここ米国でもテンションが上がる。

「TOTOジャパンクラシック」最終日を終えた5日(日)の夜にテレビ観戦して「(勝利を確信して)8回から泣いてました。ずっと泣いてたから、次の日もちょっと目が腫れてました」。今季から米ツアーに主戦場を移しただけに、現地観戦はかなわなくても、日本でひいき球団の歴史的瞬間に立ち会えたことがうれしい。

ラストゲームで全てを出し切りたい(撮影/村上航)

「(結果的に)あの優勝のために帰ってきたみたいな感じ。(当日)日本にいられたこと、雰囲気を味わえたことが奇跡だと思う」と興奮気味に言った。

自身の新たな舞台での戦いは、ここまで80位のボーダーラインも背後に迫るポイントランキング78位。シード争いの最終戦となる今大会も前だけを見て戦う。

シード争いよりも楽しむことを大事に(撮影/村上航)

「数字を気にしても楽しくない。上位にいて考えるんだったら楽しいけど、ギリギリの状況なので。ギリギリだと、逆算もしちゃうじゃないですか。ゴルフを楽しむためにこっち(米国)に来たし、数字のためじゃない。楽しみたい気持ちが一番」

初めてとなるフロリダで、フェアウェイがワイドかつラフのプレッシャーがない18ホールがティショットの思い切りを後押ししてくれる気配もある。一方、要所で厄介そうな砲台グリーンへの寄せは積極的にパターを使うことを念頭に丁寧な事前チェックを進める。

今週から少しスイングの意識を変えて臨む(撮影/村上航)

「最後なので、いま持っているものを出し切って終わりたい。上を狙って、ひとつでも順位を上げていきたい」。阪神タイガースのメモリアルな1年を、自らも納得の形で締めくくりたい。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)

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