「夜間の反射材着用」や「原則ハイビーム」で事故防止を呼びかけ 宇都宮中央警察署

 11月に入り、これからの季節は日の沈む時間が徐々に早まり、車と歩行者が衝突する交通事故の危険性が高まります。

 歩行者が夜間に交通事故に巻き込まれないよう、反射材やハイビームの効果を体験できるイベントが宇都宮市内で開かれました。

 栃木県警察本部では、夜間の交通事故を防止しようと11月を「ピKAT(カッと)月間」と定めていて、歩行者には反射材の普及や啓発、自動車を運転する人には夜間の原則ハイビームなどを呼びかけています。

 そこで、宇都宮中央警察署の管内ではある作戦が決行されました。それは「ムーンナイト作戦」です。1日にはオリオン通りで警察官などが、学校帰りの中学生や高校生などに約700個の反射材を配りました。会場には自動車のロービームとハイビームで視界の広さを比較できるコーナーが設けられました。

 また、歩行者が反射材を身に着けることで車のドライバーから見えやすくなることを知ってもらおうと、実際に暗い場所を使って反射材を付けている人と、付けていない人の見え方を比べる体験が行われました。体験した人たちは、配布された反射材をその場で自転車や腕などに身に着けました。

 県警によりますと、県内で去年(2022年)までの過去5年間に起きた車と歩行者が衝突する事故のうち、亡くなった人は76人でそのうち反射材を着けていた人は1人だったということです。

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