11月22日は「わんにゃんの日」動物への感謝をこめて『ボブという名の猫』シリーズ2作イッキ観でモフモフ猫活&スッキリ涙活

©2016 STREET CAT FILM DISTRIBUTION LIMITED ALL RIGHTS RESERVED.©2020 A GIFT FROM BOB PRODUCTION LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

毎年11月22日は「わんダフルにゃんデー」

日本人にとって2月22日は「猫の日」ということは(多分)常識だろう。そして今月、11月22日は「いい夫婦の日」としてよく知られているが、“11=わんわん 22=にゃんにゃん”ということで「わんにゃんの日🐾」でもあることはご存知だろうか。

「ペットたちに感謝する日(THANKS PETS DAY」とも呼ばれていて、ペット関連事業を行う某企業が制定したもの。読んで字のとおり、いつも側にいて無償の愛を捧げてくれる動物たちに感謝し慈しもう、そして野生動物たちや自然環境にも目を向けよう、という文句のつけようがない素晴らしい記念日である。

そんな日に観たい映画といえば、やっぱり可愛らしい動物が登場する作品だ。CS映画専門チャンネル ムービープラスでは、実話を基にした驚きのネコチャン映画、『ボブという名の猫』シリーズ2作を一挙放送。残念ながらボブは2020年6月に天に召されたが、映画を観れば、愛らしくもスンッとしたボブにいつでも逢うことができる!

どん底ミュージシャンを支えたのは?『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』

イギリスで150万部を超えるベストセラー伝記小説「ボブという名のストリート・キャット」をベースに、英ロンドンで夢に破れクスリに溺れるホームレス状態のミュージシャンと、野良猫ボブの交流を描いた1作目。バンド経験もある俳優ルーク・トレッダウェイ(『アタック・ザ・ブロック』[2011年]ほか)が主人公ジェームズを演じ、ボブ自身が多くのシーンで出演している。

クスリが断てず自分の生活もままならないのに、懐いてしまった猫にボブと名付け、共に行動するようになるジェームズ。彼の収入源はバスキング(路上パフォーマンス)の投げ銭で、まとまった収入など得ようはずもない。しかし、ボブの存在が道行く人々の衆目を集め、徐々に生活に変化が現れる。その後、度重なるトラブルに再びクスリに頼りそうになるジェームズだったが、ボブを拠りどころにクリーンになることを誓い……。

大都市にはつきものの貧困やドラッグの問題も盛り込み、たんなる“ネコチャンかわいい映画”になっていないのが本作のスゴいところ。お涙頂戴に偏りすぎない構成も観やすく、今すぐ猫が飼いたくなってしまう名作だ。

クリスマスの奇跡のような実話を描いた続編『ボブという名の猫2 幸せのギフト』

どん底ミュージシャンの猫との出会いとサクセス・ストーリー、その続編は蛇足なのでは? と思われるかもしれないが、この2人が出会ってからの物語をもっと知りたい! というファンの期待に応えてくれたのが本作。1作目ではトントン拍子に成功したように見えたジェームズたちにも、当然ながら様々な理不尽に耐えなければならない時期があったのだ。

本作はジェームズが、以前の自分のような若いホームレス・ミュージシャンに自分とボブに起こったクリスマス・ストーリーを語る、という形で始まる。まだ書籍化を持ちかけられる前、路上パフォーマンスやビッグイシューの販売で生計を立てていたジェームズはボブの人気の恩恵に預かってはいるものの、電気代の支払いすら楽なものでなかった。

ある日、ボブと二人でいるところを動物福祉担当職員に目を付けられたジェームズ。彼の風体から、「君にペットを飼う資格はあるのか?」というのが職員たちの言い分だ。ボブと引き離されるのではないかという不安の中、次々と窮地 に見舞われたジェームズは、最も困難で苦しい選択を迫られることになり……。

『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』『ボブという名の猫2 幸せのギフト』はCS映画専門チャンネル ムービープラス「ボブという名の猫 イッキ観!」で2023年11月放送

© ディスカバリー・ジャパン株式会社