渇水対策本部 岡山県14日に設置 高梁川水系第1次取水制限合わせ

 岡山県は8日、高梁川水系で少雨に伴う第1次の取水制限が14日から始まるのに合わせ、渇水対策本部を同日設置すると発表した。県の対策本部は旭川水系で取水制限を行った2022年に続く設置となる。

 横田有次副知事を本部長に幹部職員ら15人で構成する。降雨や貯水状況といった情報収集をはじめ、関係機関や県民に向けた節水の啓発などを行う。対策本部は流域地域を管轄する備中県民局にも設ける。

 取水制限は流域主要6ダム(河本、高瀬川、小阪部川、新成羽川、千屋、三室川)の貯水量低下を受けた対応。合計貯水率は42.1%(8日現在)で14日には渇水調整の目安である40%程度となる見通し。同日から上水道を2%、工業用水を5%、農業用水を20%カットする。

 県は取水制限に伴う影響について、上水道は日常生活への支障は生じないと説明。農業用水も稲作が農閑期のため影響は少ないとし、畑と酪農への使用に関してはカット率を5%に緩和する。工業用水も大きな影響はないとみている。

 県内での取水制限は旭川水系で行われた22年7月以来。高梁川水系では08年8~10月に約60日間行われた。いずれも生活への影響はなかったという。

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