日本代表の選手も ボルダリング大会で92人競い合う、和歌山・みなべ町

ボルダリング大会で、巧みに壁を登る出場者(和歌山県みなべ町清川で)

 第8回「梅の里カップ・ボルダリング大会inみなべ町」がこのほど、和歌山県みなべ町清川の梅の里ボルダリングウォール(元清川中学校体育館)で開かれた。県内外の小学生から大人まで92人が参加して「壁」に挑み、その技量を競った。

 地元の住民有志らでつくる「梅の里スポーツクライミング事業実行委員会」が主催。県山岳連盟が主管した。今回は関西圏からも参加があった。

 競技は予選と決勝で戦い、予選での順位によって各カテゴリーに振り分け、各カテゴリーの上位者が決勝に進んだ。カテゴリーは一般(中学生以上)がオープン、マスター、ミドル、ファン、小学生がジュニアとジュニアファン。ファンとジュニアファンは、決勝をせずに予選の成績で順位を決めた。

 予選では各自が課題(コース)を選んで登り、登り切ったコースの難易度に応じたポイントで順位を決めた。決勝はカテゴリーごとに5人ずつ、順番に決められたコースを制限時間内に登って総合成績を競った。参加者は、巧みに壁の突起物(ホールド)をつかんだり、足を乗せたりして、地面と直角の「垂壁」や傾斜した「前傾壁」を登ってゴールを目指した。

 父親と一緒に、初めて出場した奈良県の今尾奏澄君(8)は「大会に出たのも初めてだった。たくさんの人と競いながらできたので、やる気が出てすごく楽しかった。いつもより難しい場所も登れた。また次も出場したい」と笑顔で話した。

 県山岳連盟の理事長、白子欽也さん(63)は「大会には日本代表の選手も出てくれている。目標となる選手とともに参加することで、地元の若い選手の刺激にもなると思う。大会の認知度が上がっており、全国的にも参加者が多くレベルも高い。地元出身者から、世界の舞台に立つ選手が出てきてくれたらうれしい」と語った。

 各部門の1~3位は次の皆さん。

 【中学生以上】

 〔オープン〕(1)杉本侑翼(三重県)(2)西浦暖礎(和歌山市)(3)神前壮汰(和歌山市)

 〔マスター〕(1)田村羚(滋賀県)(2)立花名津果(海南市)(3)松本梓穂(和歌山市)

 〔ミドル〕(1)坂本直宏(田辺市)(2)南部周三(みなべ町)(3)森田基行(奈良県)

 〔ファン〕(1)石川実(和歌山市)(2)大西一彰(和歌山市)(3)荒野隆治(大阪府)

 【小学生】

 〔ジュニア〕(1)海野奈花(大阪府)(2)元江美乃(奈良県)(3)神前心咲(和歌山市)

 〔ジュニアファン〕(1)森上律(奈良県)(2)今尾奏澄(奈良県)(3)杉山晴信(奈良県)

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