4年ぶり通常開催 和歌山県内唯一のフルマラソン、上富田町で来年2月

一斉にスタートするフルマラソンの参加者(2020年2月、和歌山県上富田町朝来で)

 和歌山県内で唯一、フルマラソンのコースがある紀州口熊野マラソン(実行委員会主催)が来年2月3、4日、上富田町の町役場付近を発着点にして4年ぶりに通常開催される。26回目。コロナ禍で過去2回はオンラインでの代替大会だった。富田川沿いの自然豊かなコースが人気で、例年全国から4千人を超える参加者がある。

 町が事務局の実行委によると、出場者が町内や周辺地域を訪れ、宿泊することもあるため経済効果は大きいという。2020年の出場者は延べ4290人だった。

 一方、新型コロナウイルスの影響を受けて21年は延期となり、オンラインで開催した22年は452人、23年は457人が参加した。

 実行委は今回、フルマラソンとハーフマラソンの出場者をそれぞれ先着2300人募集している。

 フルとハーフは4日にあり、ともに町役場付近をスタートして、近くの上富田文化会館前でゴールする。日本陸上競技連盟の公認コースになる予定で、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の八上王子跡(岡)や稲葉根王子跡(岩田)の近くも走る。

 制限時間は6時間。ハーフマラソンは中学生以上、フルマラソンは高校生以上が対象。「ふるさと納税」で3万5千円以上を寄付した町外在住者が対象のサポートランナー制度(先着100人)も設けている。

 MCC(マラソンチャレンジカップ)の対象大会になっており、大会記録を更新すればタイムに応じて賞金が出る。フルマラソンの大会記録は男子が2時間17分53秒、女子は2時間43分21秒。ハーフは男子1時間5分56秒、女子1時間15分53秒。

 4日午前11時半からは、特設ステージでアトラクションがあるほか、会場に設けたブースで特産品や飲食物を販売する。会場周辺には8カ所の無料駐車場を設け、一部で無料シャトルバスを運行する。

 3日には、小学生が対象の2キロと3キロの部がある。

 実行委事務局は「自然が豊かで、高低差が少ないため走りやすいコース。フルマラソンは制限時間が6時間で初めての方でも挑戦しやすいので、ぜひ参加してみてほしい」と話している。

■申し込み受け付け中

 申し込みは、大会ホームページから受け付けている。締め切りは今月26日。インターネットでの申し込みが難しい場合は、上富田町振興課内の紀州口熊野マラソン実行委員会事務局でも受け付ける。事務局での締め切りは24日で、参加料は申込時に支払う。

 問い合わせは、上富田町振興課内の紀州口熊野マラソン実行委員会(0739.47.0550)へ。

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