万博ブラジル館、簡素型へ 完成図公表も契約滞り断念

 2025年大阪・関西万博に出展するブラジルは8日、参加国が独自に建設するパビリオン「タイプA」を断念し、日本国際博覧会協会が建設を代行する簡素型「タイプX」に移行すると明らかにした。完成イメージ画像も公表していたが建設業者との契約が進まず、開幕に間に合わないと判断した。「コスト高騰や納期などの課題を考慮した」としている。

 タイプXに移行する国名が判明したのはアンゴラに続き2カ国目。ブラジルは着工に必要な仮設建築物許可申請の前段階となる基本計画書を9月に提出したものの、手続きの遅れを受けて10月に移行を決めた。

 海外パビリオンは、資材価格や人件費高騰で建設準備が難航している。

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