市原市出身の落語家 高齢者に“笑い”届ける

市原市出身の落語家 高齢者に“笑い”届ける

 近年の感染症対策による行動制限で「楽しみが減った」とされる高齢者に「笑い」を届ける取り組みが、千葉県市原市からスタートしました。

 この取り組みは、市原市の観光大使で落語家の桂米助さんが、全国の高齢者に無償で笑いを届けたいと11月8日から始めました。

 市原市の高齢者施設を訪れた米助さんは、夕飯どきに一般家庭を訪れるテレビ番組の企画「突撃!隣の晩ごはん」のエピソードを披露。

 アポなしで突撃するため、訪れた家庭でよく言われたのは、きのうの夕飯は豪華だったと主張する「きのう来てくれれば良かったのに」。

 試食して「おいしい」と言えないときは、「なかなかです」とコメントしていたと告白しました。

 そして、米助さんは、施設の高齢者たちに「楽しみは何」とか「長生きのコツは」などと聞いて回り、高齢者を笑顔にしていました。

施設の利用者は―
「みんなの笑いを誘って、口を開けっ放しで笑った。本当に楽しかった」

 新型コロナの影響で外出の自粛や行事の中止などで「楽しみが減った」高齢者に笑いを届けるため、米助さんは今後、全国の高齢者施設などを訪れ、笑いを届ける予定です。

落語家 桂米助さん(いちはら観光大使)
「みんな笑ってくれると、元気を与えることができるとうれしい。だんだん日本が高齢化社会になってきた、新型コロナで一歩も外に出られなくなって笑いや会話が少なくなった。全国の高齢者にもっと元気になってもらいたい」

© 千葉テレビ放送株式会社