日産・ルノー資本対等化が完了 契約発効、相互に15%出資

日産自動車とルノーのロゴマーク

 日産自動車とフランス自動車大手ルノーは8日、ルノーに有利だった資本関係の対等化が完了したと発表した。ルノーが保有する日産株43.4%のうち28.4%をフランスの信託会社に信託し、出資比率を互いに15%とする契約が発効した。双方が行使できる議決権の上限も15%となる。

 両社は2月に不平等な出資の解消で合意し、7月に最終契約を結んだ。日産の内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は「新たな成長機会を追求することが可能となり、結果としてアライアンス全体の価値を高める」とのコメントを出した。

 日産の取締役を務めるルノーのジャンドミニク・スナール会長は「極めて重要な一歩だ」と評価した。

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