地震相次ぐ鳥島、周辺海域調査へ 海洋機構、地震計も設置

 伊豆諸島の鳥島近海で10月上旬に地震が相次ぎ、通常の地震規模では考えにくい大きな津波が発生したことを受け、海洋研究開発機構は8日、周辺海域を海底広域研究船「かいめい」で調査すると発表。海底で地滑りなどが発生していないかどうか調べるほか、詳しい震源を特定するための地震計の設置や軽石の採取も行う。

 海洋機構によると、かいめいは9日に出港し、10~12日に鳥島周辺の調査を予定。海底に超音波を発信して地形を測定する。地震計は6基設置し、本年度中に一部を回収してデータを解析する。

 鳥島近海では10月2日以降、地震が相次ぎ、9日までにマグニチュード(M)6.0以上の地震が4回発生した。

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