ガザ市中心部に侵攻 イスラエル軍、市街戦も

イスラエル軍の空爆で破壊した建物を捜索する人=8日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのガラント国防相は7日、パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市中心部に軍が進軍したと発表した。市街地でイスラム組織ハマスと戦っているとも説明した。軍高官によると、部隊が、ガザ市中心部に侵攻するのは初めて。米ニュースサイト、アクシオスは7日、バイデン大統領がイスラエルのネタニヤフ首相に対し、ハマスが拘束する人質の解放に向けて3日間の戦闘中断を要請したと報じた。

 イスラエル軍はガザ市をハマスの中核拠点とみて包囲網を狭め、攻勢を強めている。侵攻が住宅密集地に及べば、民間人の被害拡大が懸念される。ガラント氏は「(ハマスのガザ地区責任者)ヤヒヤ・シンワール氏は地下壕に隠れ、指揮系統が損なわれている」と述べた。軍高官は、部隊がガザ市中心部に入ったものの、今後は「複雑で困難」になると指摘した。

 軍は8日、ハマスの武器開発担当幹部を殺害したと発表した。

 バイデン氏は6日の電話会談で戦闘中断を求めたが、ネタニヤフ氏はハマスへの不信感を理由に応じなかった。

病院で泣き叫ぶ負傷した少年=7日、パレスチナ自治区ガザ(ゲッティ=共同)

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