ウクライナとの加盟交渉を勧告 EU、開始時期明示せず

ウクライナの首都キーウを訪れたEU欧州委員会のフォンデアライエン欧州委員長(左)とゼレンスキー大統領=4日(ウクライナ大統領府提供・ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は8日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのEU加盟交渉を始めるかどうかを判断する報告書を公表し、加盟国に条件付きで交渉開始を勧告した。欧州委は加盟に向けたウクライナの取り組みを評価。さらなる改革継続が必要だとして、焦点の開始時期は明示しなかった。

 EUは12月の首脳会議で加盟に関して協議する。ウクライナは政治や経済面でEUの基準を満たす必要があり、実際の加盟には年単位の時間がかかるとみられる。ウクライナは年内の交渉開始を要望。EUはウクライナ側に、厳格な汚職対策や、国内の政治や経済に強い影響力を持つ大財閥への対処を求めていた。

© 一般社団法人共同通信社