インフル異例の早期流行 専門家「3月いっぱいまで続く」「薬の不足も深刻化する可能性」

テレビ愛知

なぜインフルエンザの流行が早まっているのか。取材した内藤医師はコロナ禍で他の病気にかからなかったことによる免疫力の低下、さらに新型コロナの5類移行で人の接触が増えたことを理由に挙げています。

内藤孝司医師:
「9月以降学校が始まる新学期です。そうすると、体育祭とか学園祭とか新学期を迎えたりするので、子ども同士が接触する機会が増えます。そういったことでも感染が増えたのでは」

また、2023年は11月に異例の暑さを観測しその後も暖冬になると言われていますが…

石井アナウンサー:
「暖冬がインフルエンザの流行と関連してきますか」

内藤孝司医師:
「暖冬だと一気に感染が広がって一気に収束することは考えにくいです。ダラダラと続くのではないかと。遅くとも3月いっぱいまでは続くと思います」

長期間の流行が予想される中、内藤医師はある懸念を示しました。それが「薬の不足」です。

内藤孝司医師:
「こちら(薬の不足)の方が深刻で、咳止めはかなり入手が難しくなってきています。たとえ(インフルエンザの)特効薬があっても、対症療法的な薬がないと患者にとっては重症化するリスクが高くなるので(国は)薬がない状況を何とかしてほしいです」

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