保険代理店登録取り消しへ 金融庁、ビッグモーターに

 金融庁が、自動車保険の不正請求問題を起こした中古車販売大手ビッグモーター(東京)に対し、月内に同社の保険代理店登録を取り消す方向で検討していることが、8日分かった。事故車両の修理時に車を故意に傷つけ、保険金を過大請求していたほか、自動車保険の契約を捏造していた。登録が取り消されれば、代理店に対して最も重い処分となる。

 損害保険ジャパンなどビッグモーターと代理店の委託契約を結んでいた損害保険各社は、既存の契約を他の代理店に移す措置を取る。損保各社は委託契約を11月末までに解除することを決めており、ビッグモーターが代理店業を続けるのは困難となっている。

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