甲府が“ホーム国立”2連勝で首位浮上! 浙江に4発快勝で2勝1分け1敗の勝ち点「7」に【ACL2023-24】

[写真:©超ワールドサッカー]

8日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループH第4節のヴァンフォーレ甲府vs浙江FC(中国)が国立競技場で行われ、甲府が4-1で勝利した。

1勝1分け1敗の勝ち点「4」でグループ2位につける甲府と、1勝2敗の勝ち点「3」で3位(最下位)につける浙江。浙江ホームでの前回対戦(第3節)は、浙江が2-0と勝利している。

甲府としては、今回も浙江に敗れると、グループステージ突破圏外の3位以下に転落することとなり、他会場[メルボルン・シティvsブリーラム]の結果次第で最下位転落も。グループ6試合の後半戦初戦となる第4節だけに、ここは必ず勝ち点「3」がほしいところだ。

スタメンはGKマイケル・ウッド、DF関口、DF井上、DFエドゥアルド・マンシャ、DF小林、MF林田、MF中村、MF宮崎、MF飯島、MFジェトゥリオ、FWピーター・ウタカという[4-2-3-1]。直近のロアッソ熊本戦(2◯0)からは井上、中村、宮崎を除く8人を変更している。

立ち上がりから浙江がポゼッションを支配するも、ゴール前に迫るのは甲府。10分、ボール奪取からショートカウンターを仕掛け、最後は林田がボックス中央から右足シュート。CK獲得かと思われたが、副審の旗が上がり、パスを出したウタカのオフサイドと判定された。

今度は17分、中村がピッチ中央からクリアしたボールがウタカへのスルーパスとなり、最終ライン背後に抜け出したウタカはGKとの一対一に。冷静に右足シュートを流し込んだ。こちらも一度はオフサイドと判定されるも、VARオンリーレビューの結果、甲府の先制点が認められた。

先手をとった甲府。守備ではかつて浦和レッズやアルビレックス新潟などで活躍したFWレオナルド、コートジボワール代表MFクアシなど、浙江の強力助っ人アタッカー陣を着実に押さえ込んでいく。何といっても出足が鋭い。

34分、スルーパスに抜け出したウタカがボックス左まで侵入してシュート。GKに阻まれたこぼれ球に、今度はジェトゥリオがゴール正面で反応してシュート。こちらもDFにブロックされ、ブロック時のハンドの有無にVARチェックが入ったが、PK獲得はならなかった。

甲府は45+2分に貴重な追加点。ロングボールに抜け出した宮崎がボックス右から粘ってゴール前へクロスを入れ、走り込んだジェトゥリオが左足アウトサイドで押し込んだ。浙江守備陣がルーズな対応をした瞬間を見逃さなかった。

2点リードでハーフタイムを迎えた甲府だが、後半立ち上がりの48分、GKウッドが浙江レオナルドをゴール前で倒してしまいPKを献上。50分、レオナルドにこれをきっちり決められ、いきなり1点差とされる。

甲府は怯まず追加点を狙う。53分、GKウッドがゴールキックを蹴ると、一発でウタカが抜け出してボックス内まで侵入。ラストパスを受けたジェトゥリオが左足ダイレクトでシュートを放つが、惜しくもクロスバー上へ外れる。

55分には敵陣でのボール奪取からショートカウンター。ウタカが持ち運んでシュートを放つが、今度はわずかにゴール右へ。1点差とされた甲府の攻勢が続くと、ベンチで控える“元気印”三平もビブスを脱ぎ、国立競技場が沸く。

すると、58分に待望の3点目。飯島のワンタッチ縦パスに抜け出した右サイドバック・関口がボックス右から右足を一閃。ニアを打ち抜くスーパーゴールを突き刺した。

再び2点差となったためか、三平も再びビブスを着用。甲府は前半からの出足の鋭さが衰えず、浙江に反撃の糸口を与えない。カウンター主体に切り替えた攻撃もたびたび浙江を脅かし、4点目こそ奪えずも時計の針をうまく進めていく。

試合も終盤に入った84分、甲府は満を持して三平が登場。80分以降は攻撃の圧力を強めた浙江に押し込まれる展開も増えたが、集中を切らすことなく凌いでいく。

甲府は89分に勝利を決定づける4点目。前がかりになっている浙江を尻目に三平がスルーパスを出すと、途中出場の鳥海がGKとの一対一に。これを冷静に制してゴール右隅へ流し込んだ。

結局、4-1と快勝した甲府が浙江にリベンジ達成。他会場ではブリーラムが首位メルボルンを1-0と撃破しており、この結果、甲府はメルボルンと勝ち点「7」、得失点「+2」で並ぶも総得点で上回り、首位浮上となった。

ヴァンフォーレ甲府 4-1 浙江FC
【甲府】
ピーター・ウタカ(前17)
ジェトゥリオ(前45+2)
関口正大(後13)
鳥海芳樹(後44)
【浙江】
レオナルド(後5)

◆グループH順位表(第4節終了時点)
1.ヴァンフォーレ甲府「勝ち点7」+2
2.メルボルン・シティ「勝ち点7」+2
3.ブリーラム「勝ち点6」+1
4.浙江FC「勝ち点3」-5

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