山小屋で白猫を保護…子猫の預かりボランティアも始めると猫嫌いの家族に変化が!『愛に命に包まれた愛しい瞬間』と感動の声

山でたった1匹で生き抜いてきた野良猫「シロ」さんと出会い、山小屋で見守り続けたママさんの1年。

YouTubeチャンネル『コノポックル 猫と主婦の秘密基地』では、1年の間に起きたシロさんと、猫嫌いのパパさんに起きた変化が記録されています。

YouTubeでは71万回以上再生され、190件以上のコメントも寄せられた、心温まる光景をご覧ください。

猫の保護をきっかけに訪れた猫嫌いの夫の変化とは?

主婦であったママさんがへそくりで購入した山小屋に、度々訪れていた真っ白の野良猫「シロ」さん。当初は、ごはんはもらいに来ても、人にまったく近づこうとしない猫でした。

厳しい山で生き抜くシロさんのことが徐々に愛おしくなったママさんは、2021年2月20日に、ボランティアさんの協力も得て迎え入れることに。猫嫌いかつ、別荘である山小屋で野性的な野良猫を保護することに反対するパパさんを押し切っての保護でした。

扁平上皮癌で耳がボロボロになっていた猫エイズ持ちのシロさんは、両耳の切除と避妊・堕胎手術を経て、静かな環境での療養と人慣れのため、山小屋での生活を続けることになります。

ママさんはシロさんのお世話のため、自宅と山小屋の遠距離を往復する日々を開始しますが、シロさんに会えるのなら苦ではないと思ったそうです。

警戒心あふれる表情のシロさん

初めて屋内で暮らすことになったシロさんは、人がいない夜は元気に動くものの、日中はケージ内に用意したみかんの空き箱に引きこもり、ケージのドアを開けても出てきません。

夜に不安そうに鳴くシロさんの姿をカメラ越しに見て、ママさんの胸も痛みます。

ケージから出た状態で、ママさんの前でやっと鳴き声を聞かせてくれたのは4月のこと。まだまだママさんが来ると隠れたり、警戒した足取りで近くを通りすぎる様子はありましたが、少しずつ前進する日々です。

シロさんの居心地が良くなるようにと、山小屋の見晴らし窓に続くキャットタワーやキャットウォークを作ると、よく活用してくれました。

そして、6月以降は子猫たちのミルクボランティア(預かりボランティア)も始め、猫との日常がより濃厚になっていきます。8月に2代目の子猫3匹を預かった時には、猫嫌いのパパさんにも変化が!

子猫を抱くパパさん

3匹の子猫を並べ、「俺の元に1番に来た子猫を家族にする!」と言って試した結果、茶トラ柄の「ホープ」くんが家族として迎え入れられたのです。

ママさんがパパさんに現在も猫嫌いなのか聞いてみると、赤ちゃんだから可愛いんだという言葉が返ってきましたが、パパさんの腕には大事そうに抱えられたホープくんの姿が!

ママさんはその様子に「本当かな?」とニコニコ笑いながら、猫が嫌いなのに一緒に暮らすのを許してくれたパパさんに感謝していました。

そして山小屋では、おやつなしでもシロさんに触るという大きな1歩を踏み出すことに成功します。

指先でそっとシロさんをなでる

山小屋には、新たに家族となったホープくんも連れて行ってみましたが、シロさんはおねだりをしたり、シャーッと威嚇したりと大忙し。

おねだり顔のシロさん

また、自宅では、瀕死の状態で保護され、長い入院生活を乗り越えたサバトラ柄の女の子「ポポ」ちゃんも、家族として迎えられました。

ママさんの子どもたちはポポちゃんにメロメロ、ホープくんともすぐに意気投合してくれて、さらににぎやかな日々の始まりです。

くっついて眠るホープくんとポポちゃん

9月には、パパさんやポポちゃんも、シロさんと初対面。

人馴れトレーニング真っ最中のシロさんは、パパさんとスキンシップまではできませんでしたが、隠れることなく同じ空間で過ごすことができました。

一方のポポちゃんは、シロさんに少し緊張してしまったのか、目の前からすぐに退散です。

シロさんと初対面

10月に3代目の預かり子猫たちがやって来ると、猫嫌いのはずのパパさんの周りはどんどん猫だらけに。

ソファに座るパパさんの膝の上や足元で、ホープくんやポポちゃんも含めた子猫たちが、元気に遊んでいます。

パパさんの周りにあふれる子猫たち

さらに、あんなに警戒心にあふれていたシロさんは、毛づくろいをしながらくつろぐ姿をママさんに見せられるほど、気を許してくれるようになりました。

新しい空中廊下(キャットウォーク)も使いこなし、山小屋で一国一城の主を満喫中。

のんびりくつろぐシロさん

ところが、順調にも思えたシロさんの山小屋生活が、脳の異変により一変します。

投薬治療を始めると目覚ましい回復を見せてくれましたが、一時はシロさんお気に入りの空中回廊を安全のために閉鎖しなければいけないほど、体の麻痺が起きていました。

その後、シロさんのために空中回廊の補強工事を進めるうち、11月末には麻痺が完治。見晴らし窓から景色をのんびり眺めるシロさんが、再び見られるようになりました。空中回廊のお気に入りの場所でも、眠ることができています。

12月には、これまで苦手だった人工の猫用おもちゃでも楽しく遊ぶようになったり、ダンボール箱から猫用のふわふわベッドに寝床を変えるなど、家猫としての変化も訪れました。

窓からの景色を眺めるシロさん

1月になると、おやつを使いながらではありますが、さほど逃げることなく、ママさんがしっかりめに背中をなでることも許してくれるように。

一方の自宅では、自称・猫嫌いのパパさんが、不器用に猫と遊ぼうとする姿がありました。

抱っこしても喜ぶわけでもなし、呼ぶから近くに行ってあげたのにすぐに逃げる猫たちの扱いに戸惑いつつも、パパさんとホープくん、ポポちゃんの距離はどんどん縮まっているようにも見えます。

愛犬・愛猫たちが団らんしている様子に、「シロさんにもいてほしい」とママさんは願いますが、シロさんに大きなストレスがかかりうる今は、まだ焦らず待つべきだということもわかっていました。

何でそっぽ向くの?

シロさんを保護してから1年。寒さが厳しい冬が再びやって来ていますが、もうシロさんが凍えて命の危険にさらされることはありません。夜には活発におもちゃで遊び、山小屋生活をめいっぱい楽しんでいます。

元野良猫のシロさんや、猫嫌いのはずのパパさんの変化を映したこちらの投稿には、『しろさんがおもちゃで遊ぶ姿を見た時は本当に感動しました。外で生き抜いてきたしろさんも、安心できる場所がこの家であるとわかってくれたのかな?と思えます』『夫さん、当時は猫嫌いな上、重病の子の引き取りを承諾してくれたんですね。めっちゃ優しい人ですね』のほか、『本当に本当に優しい愛情を見せていただけて感謝でいっぱい』といった絶賛するコメントが並びました。

その後、自宅に個室を作り、シロさんは山小屋から自宅にお引越し。山小屋生活では考えられなかったくらいになでさせてくれる猫になっています!

シロさんやホープくん、ポポちゃん、この後に家族に迎え入れられたパステル三毛柄のハナちゃんの4匹の猫に、犬たちと飼い主さん家族(プラス預かり猫たち)みんなで暮らすにぎやかな日常風景は、他の投稿でもご覧いただけます。

最新のシロさんの様子もぜひチェックしてみてくださいね!

シロさん、飼い主さん、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!

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