<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(26)】男子グレコローマン77kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【男子グレコローマン77kg級】
アクジョル・マフムドフ(Makhmudov, Akzhol=キルギス)

(UWWサイトより)

1999年4月15日生まれ、24歳。6歳からレスリングを始める。2015・16年アジア・カデット(現U17)選手権2017・18年アジア・ジュニア(現U20)選手権で優勝を続け、この間の2016年世界カデット選手権優勝、2017年世界ジュニア選手権2位の成績。2018年に18歳でシニアのアジア選手権72kg級に出場して優勝。同年のアジア大会は77kg級で2位へ。

アジア予選を勝ち抜いて2021年東京オリンピックに出場し、決勝で2019年世界王者のタマス・ロエリンツ(ハンガリー)に1-2で惜敗。あらゆる競技を通じてキルギス初のオリンピック王者はならなかった。2022年はアジア選手権イスラム競技大会で勝ち、世界選手権では7月の「ピトラシンスキ国際大会」(ポーランド)で敗れた相手に決勝でリベンジし、キルギス男子初の世界王者に輝いた。

2023年もアジア選手権と2つの国際大会で優勝する好調を続け、2年連続世界一へ輝いた。


■アクジョル・マフムドフの話「今は何を言えばいいのか分からない。言葉で説明するのは難しい。一つだけ確かなことは、とてもうれしいことです。私を支えてくれたすべての人々、そして私のために祈ってくれたキルギスのすべての人々に感謝の意を表したい。決勝戦は(見る側からすれば)面白い試合ではなかっただろうが、緊張感はあった。最も重要なのは手が挙がったことだ。

オリンピックで金メダルを取るためには、朝起きたときも寝るときも、常にそのことを考えていなければならない。残された時間はあまり多くなく、あと10ヶ月しかない。オリンピックに向けてベストを尽くして準備したい。(2021年は)オリンピックの金メダルまであと一歩のところまで行きました(銀メダル)。国民のために、オリンピックの金メダルを獲得したいと心から思っています」


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝 ○[1-1]Suleymanov, Sanan(アゼルバイジャン)
準決勝 ○[7-5]日下尚(日本)
4回戦 ○[6-0]Vardanyan, Aram(ウズベキスタン)
3回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、3:33=9-0]Khalil, Mohamed Ehab Mohamed Zahab(エジプト)
2回戦 ○[フォール、2:24=4-3]Kure, Per Anders(ノルウェー)
1回戦 BYE


【表彰式】

[2]Suleymanov, Sanan(アゼルバイジャン)
[3]Amoyan, Malkhas(アルメニア)
[3]日下尚(日本)
[5]★Vardanyan, Aram(ウズベキスタン)
[5]Zhadrayev, Demeu(カザフスタン)

※オリンピック出場枠は1~3位と、★印の5位選手が獲得

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