【ニューヨーク共同】ターク国連人権高等弁務官は8日、パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所を訪れ、イスラム組織ハマスによる奇襲とイスラエルの軍事作戦の双方を「戦争犯罪だ」と非難し、停戦を呼びかけた。ロイター通信が報じた。
ターク氏はハマスの奇襲を「凶悪」と表現し、拘束する人質の解放を要求した。イスラエルについて「パレスチナの市民を集団的に罰するのも戦争犯罪だ」と指摘した。
国連によると、戦闘前は1日当たりトラック約500台分の物資がガザに搬入されていたが、戦闘後は10月21日以降の計650台分にとどまる。ターク氏は「市民にとっての命綱は残酷なまでに乏しい」と訴えた。