●通算入場者50万人達成 一歩及ばず12連敗
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズ―島根スサノオマジック戦は8日、富山新聞創刊100年記念として富山市総合体育館で行われた。2864人の観衆が気迫に満ちたプレーを堪能。試合は富山が83―92で敗れ、開幕12連敗を喫したものの、会場をチームカラーの赤一色に染めたファンは国内トップリーグのクラブがある街の醍醐味(だいごみ)を肌で感じた。富山はホーム戦のB1通算入場者数50万人を達成した。
会場ではチームロゴが大きく入った6日付の富山新聞ラッピング紙面が配布され、観客が試合開始に合わせて掲げて選手を後押しした。
ハーフタイムにはお笑い芸人くまだまさしさんが小道具を使ったネタで爆笑を誘い、選手のサイン入りレプリカユニホームやボールなどのグッズが当たる抽選会もあった。
富山は宇都直輝、エージェー・エドゥ、アンジェロ・チョル、上田隼輔、マイルズ・ヘソンが先発。第1クオーターは昨季富山の主将を務めた島根・晴山ケビンに3点シュートを次々と許し、第2クオーターで最大18点差を付けられたが我慢のプレーを続け、水戸健史(南砺市出身)が要所で3点シュートを沈めて一気に点差を詰めた。
4点ビハインドで迎えた第3クオーターは再び相手に流れが傾き、第4クオーターはBリーグ得点ランキング3位の島根の司令塔・安藤誓哉の3点シュートを浴びるなどして、あと一歩及ばなかった。
試合後、高岡大輔ヘッドコーチは観客に向け「最後の最後まで皆さんも選手も戦ってくれた。なんとか1勝をつかめるようにもう一回戦う」と応援に感謝し、必死に前を向いた。
富山は11日、同体育館で宇都宮ブレックスと対戦する。