ソマリアで洪水、30万人避難 干ばつ一転、温暖化影響

濁流に流される三輪タクシーを引き留めようとする人々=8日、モガディシュ(ロイター=共同)

 【ヨハネスブルク共同】ソマリア政府は8日、同国で大雨による洪水が発生し、29人が死亡したと発表した。30万人以上が避難を余儀なくされているとした。被害は隣国ケニアにも及び、少なくとも15人が死亡した。ロイター通信が報じた。

 両国ではここ数年の激しい干ばつから一転、水害が深刻化。専門家からは、地球温暖化の影響で降雨が不安定になった結果との見方も出ている。

 30日にアラブ首長国連邦(UAE)で始まる国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)では、発展途上国で起きた気象災害による被害への対応が主要議題の一つとなる。

© 一般社団法人共同通信社