ティアフォー、レベル4自動運転機能検証等が可能なL4 V&V提供開始

株式会社ティアフォー(以下、ティアフォー)は11月7日、レベル4自動運転機能の検証と妥当性の評価用ツールキット「L4 V&V;」の提供開始を発表した。

同ソリューションは、ティアフォーが2023年10月20日に取得したレベル4自動運転認可の実績をベースにしている。さらに、シナリオセット、データセット、評価ツールならびにV&V;(Verification and Validation)プロセスを包括しているという。

また、「L4 V&V;」を活用することで、パートナーは、自動運転車両メーカー、自治体、運行事業者、評価機関に対して、安全性評価の設計、シミュレーション、実地試験のサポートを行うことができる。なお、同社は、自動運転技術が急速に進展する中で、安全性評価を支援できる専門家や企業が不足している課題に対するソリューションとして、自動運転の社会実装の加速化に貢献していくと述べている。

▼関係者のコメント

■株式会社ベリサーブ 代表取締役社長 新堀義之氏のコメント

ベリサーブは約40年にわたり、1100社以上のお客様のソフトウェア組込み製品や情報システムの品質向上に貢献してまいりました。ティアフォーの「L4 V&V;」と、ベリサーブが持つ検証経験やノウハウを活かしたテスト技術を組み合わせることで、お客様の自動運転車両開発ならびに自動運転レベル4認可取得における評価活動を支援できると確信しています。

■一般財団法人日本自動車研究所 代表理事 研究所長 鎌田実氏のコメント

政府や企業が一体となってレベル4の自動運転に対する基準を作っている一方で、自動運転システムがその基準を満たしているかの評価検証の方法については、まだ課題が多いのが現状です。この課題を解決するための評価ツールやデータセットが公開され、第3者が利用できるようになることは、レベル4の自動運転の社会実装には欠かせない取り組みだと信じています。ティアフォーの「L4 V&V;」の提供を始めとして、今後の自動運転の評価検証の改善や発展に期待しています。

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