テラモーターズとakippa連携 駐車場にEV充電器設置推進で合意

Terra Motors株式会社(以下、テラモーターズ)は11月6日、akippa株式会社(以下、akippa)と提携し、akippa駐車場へのテラモーターズのEV充電器「Terra Charge」の設置推進合意を発表した。

今回の取り組みにより、Terra Chargeが設置されたakippa駐車場を予約するドライバーは、駐車中にEV充電器の利用ができるようになる。また、akippaの駐車場オーナーは、工事費用や初期費用や月額費用などが無料でEV充電器を駐車場に設置、Terra Chargeを通じて充電設備を提供することが可能になる。両社は、まずは東名阪エリアを中心に全国の個人宅への連携を進めていくという。

なお、両社は、イベント参加やスポーツ観戦時、旅行先など目的地での駐車中の充電はもちろん、自宅近くの充電スポットの日常使いも想定しているという。さらに、両社は、EVのさらなる普及、そしてカーボンニュートラルの実現に向けて連携していくと述べている。

▼関係者のコメント

■akippa 代表取締役社長 CEO 金谷元気氏のコメント

この度、日本のEV充電インフラをリードするテラモーターズさまと提携できることをうれしく思います。

パンデミックでイベントが無くなり、帰省や旅行も一時期は減少していました。

リアルで人と人が会う、人と体験が会うことは「不要不急」ではなく「必要不可欠」なことであると再認識しました。

akippaのビジョンは『リアルの“あいたい”を世界中でつなぐ』です。

「イベントがあるけれど、子供がいて車でないと行けなかったので、akippaの予約駐車場があってよかった」

「akippaがあったから、孫の運動会に行けた」

などさまざまなうれしい声をいただいております。

駐車場があることで、会いたい人に会う手助けができると実感しております。

ただ、駐車場だけで、人と人が会う手助けをしきれるとは考えておりません。

免許を返納したが、その後バスの路線が廃止され、1社しかないタクシー会社が後継者不足で廃業し、唯一の楽しみだったショッピングモールに行く体験ができなくなった人もいます。

akippaは移動の困りごとを解決し、誰もが「好き」に会いに行ける世の中をつくる使命があります。

まずは駐車場で困らない世界をつくり、その駐車場にEV充電器を設置し、最終的にはそこにEV型自動運転車を設置してシェアする構想です。

今回、テラモーターズさまの充電器をakippaの駐車場に設置できることを大変うれしく思います。

エリアによってはEV充電スポットが不足しているため、EVユーザーの困りごと解決にもつなげられればと思っております。

Terra Chargeは基礎充電(住民専用)だけではなく、公共・民間施設、ホテル、道の駅などのパブリック充電にも力を入れておられます。

そのためakippaの駐車場でTerra Chargeの充電を利用した人は、目的地に向かうまでの途中の施設や目的地についた後もTerra Chargeの充電を利用できます。そのようにシームレスに充電環境を提供できるTerra Chargeに提携の価値を見出しました。

今後もビジョン『リアルの“あいたい”を世界中でつなぐ』に向けて努力してまいります。

■テラモーターズ 取締役会長 徳重徹氏のコメント

この度、駐車場シェアリング業界のリーディングカンパニーであるakippaさまと提携できることをうれしく思います。

EV充電インフラサービスのTerra Chargeでは、目的地充電だけではなく、集合住宅に設置する基礎充電に力を入れてきましたが、日本における基礎充電としてのEV充電インフラには課題が残っています。

一方、akippaさまは、個人宅の車庫・空き地などの空きスペースを有効活用する駐車場のシェアリングサービスを提供しています。

住宅街にあるakippaの提携駐車場にテラチャージのEV充電器を設置することは、自宅に充電器を設置できないEVユーザーが利用できる基礎充電の代替としてポテンシャルがあります。

また、例えば一時的に実家へ帰省されたご家族や遊びに来られたご友人がEV車を利用される場合、EV車を停める場所をakippaで探すことができ、さらにはその駐車場でTerra Chargeの充電を利用することが可能になります。

akippaの提携している駐車場にTerra ChargeのEV充電器を設置することは、誰でも使える基礎充電設備の増加に繋がり、社会的にも非常に価値のある提携となります。この度の提携により、両社の事業シナジーの最大化を目指して取り組んでまいります。

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