「すごい」しっぽが3本のオキナワトカゲ 小学3年生が校庭で捕らえた 識者「3本に分かれた尾は珍しい」

 【今帰仁】今帰仁村立兼次小3年の久髙健志さんがこのほど、しっぽが3本あるオキナワトカゲを校庭の草むらで見つけた。同じクラスの友達は「見せて、見せて」「すごい」と興奮した様子。トカゲに詳しい識者は「3本に分かれた尾は珍しい」と話している。

 久髙さんは10月6日、休み時間に校庭でバッタなどの虫を探していると、オキナワトカゲ2匹を捕まえた。そのうち1匹を見ると、しっぽが3本あることに驚き、理科室に駆け込んだ。

 同校の神谷哲也教諭は「尻尾が切れた時、三つまたになって生えてきたのかも」と児童たちに説明。久髙さんと仲良し3人組の上原耀さんと大城一慧さんは「これから育てたい」と最初は大事そうに虫かごを抱えていたが、その日のうちに「元気でね」と校庭に逃がした。

 両生類や爬虫(はちゅう)類の研究が専門の琉球大学教育学部の富永篤教授は「3本に分かれた尾は珍しい。オキナワトカゲの尾は切れても再生するが、切り口が乱れていた場合などに、複数に分かれることがある」と説明した。

 (赤嶺幸代通信員、北部報道部・玉城日向子)

しっぽが3本に分かれたオキナワトカゲ
‌オキナワトカゲを見つけた(右から)久髙健志さん、上原耀さん、大城一慧さん=10月6日、今帰仁村の兼次小学校

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