米パンダ3頭、中国に返還 首都のシンボル、半世紀

スミソニアン国立動物園で休むティエンティエン=2007年9月、米ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米首都ワシントンのスミソニアン国立動物園は8日、中国に返還するパンダ3頭が同日、園を出発したと発表した。郊外のダレス国際空港から約19時間かけて中国・成都に向かう。1972年に中国から初めて贈られて以来、パンダは半世紀の間、首都のシンボルとして米国民に愛されてきたが、同園から姿を消した。

 今回の3頭は、2000年にワシントンに到着したオスで26歳のティエンティエンとメスで25歳のメイシャン、20年に2頭の間に生まれた3歳のシャオチージー。

 ワシントン・ポスト紙によると、米国に残るパンダは南部ジョージア州アトランタの動物園で飼育している4頭だけになる。

米ワシントンのスミソニアン国立動物園で中国へ向け運ばれるパンダ=8日(ロイター=共同)

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